内回り。


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スタートは向正面。最初のコーナーまではかなり短い。
コーナー2回。
3コーナー急カーブ、4コーナーは広い。
4コーナー手前から直線半ばにかけて緩やかな下り坂。

ラストの直線
Aコース 356.5m
Bコース 359.1m

ゴール直前に高低差1.8m、勾配1.5%の急坂がある。



重賞はセントウルステークス(G2)が行われている。
また、リステッド競走にはマーガレットS(3歳オープン)が指定されている。






▽ラップタイム

セントウルステークス
G2 3歳上オープン 別定
2019年
1:06.7〔R〕 良 13頭
11.9 - 10.3 - 10.8 - 10.8 - 11.3 - 11.6 (33.0-33.7 M)
1着7タワーオブロンドン 57ルメール 7-7  33.2
2着6ファンタジスト 54和田 3-2  34.0
3着4イベリス 52浜中 4-4  34.0

2018年
1:08.8 重 15頭
12.0 - 10.5 - 10.8 - 11.3 - 11.5 - 12.7 (33.3-35.5 H)
12.0 - 22.5 - 33.3 - 44.6 - 56.1 - 68.8
1着14ファインニードル 58川田 6-6  34.6
2着2ラブカンプー 52デムーロ 1-1  35.7
3着13グレイトチャーター 56幸 14-14  34.2

2017
1:07.5 良
12.2 - 10.8 - 10.8 - 11.1 - 11.1 - 11.5 (33.8-33.7 M)
12.2 - 23.0 - 33.8 - 44.9 - 56.0 - 67.5
1着7ファインニードル 56デムーロ 3-3  33.4
2着6ラインミーティア 56西田 6-7  33.0
3着13ダンスディレクター 56浜中 9-9  32.6

CBC賞
G3 3歳上オープン ハンデ
1:08.7 稍重 16頭
12.0 - 10.7 - 10.8 - 11.1 - 11.7 - 12.4 (33.5-35.2 H)
1着3ラブカンプー 51斎藤 1-1  35.2
2着6アンヴァル 54北村友 2-4  35.2
3着2レッドアンシェル 57福永 7-6  35.3

京阪杯
G3 3歳上オープン 別定
2020年
1:08.2 良 16頭
12.0 - 10.7 - 11.1 - 11.4 - 11.1 - 11.9 (33.8-34.4 M)
1着10フィアーノロマーノ 57吉田隼 7-7  33.7
2着13カレンモエ 54松若 2-2  34.3
3着7ジョーアラビカ 56和田 14-8  33.5





前半、速っ!
一番遅くて33秒8。小倉芝1200mくらい速い?


スタートもけっこう速い。

1ハロンとちょっとですぐに3コーナーに入るので2-3Fはさらに忙しく、重賞ではこの区間がとても速くなりやすい

内回りの3コーナーは急なカーブで、4コーナーは広い。



重賞の映像を見ると、外枠の馬はスタートしていきなり内に向かって斜めに進出しているような感じ。
逃げ馬はポンとスタートを決めて、手綱を押してグイグイ前に行く。
同型が複数いると先行争いがめちゃくちゃ激しい。

アナウンサーが前の数頭の実況をしている間に、もう3コーナーに入ってる。



阪神芝の内回りは、内の芝が良い時などは距離ロスの少ない位置にいる馬に有利になるケースを目にする。
内目追走の先行馬など。

1200mに於いては
急流+ゴール前の急な上り坂でバテない事を前提として逆算した時に、
最低限必要なのは「脚を残すこと」になる。

それなら脚を残すために必要となってくる要素は?
と考えると、掛からない事も大事だし
スタートしてスンナリ位置を取り、距離面での無駄を避けることも大事だと思う。
速い流れが大好きなタイプの逃げ先行がいるときは特に。



ちなみに
4コーナーが広いので本来なら馬群が内と外にフワッとバラけやすいんだけど

阪神芝1200mでは、外に膨れないよう敢えて馬群が固まったまま最後の直線に入るケースが多いことから、乗り手も距離ロスを避けたがっていることが読み取れる。

4コーナー下り坂だし、あまり外に膨れてしまうのもイヤだよね。



なので外差しの馬に関しては、一応馬群の外にはなるんだけど
馬場で言うと「イン寄りの真ん中」あたりだったりする事もある。


7番の馬が一番外にいる。でも馬場で言うと「イン寄りの真ん中」になる。
(着順は1着、開幕週15頭立て)


こういう感じで
外差しの馬が馬場の真ん中あたりから突き抜けてくるケースもあるので注意が必要。
前が壁にならないから、展開ハマればスイスイ伸びてくる。


ちなみに4コーナーから直線にかけての内側は
馬群密集の展開がある以上、早い段階から芝が傷みやすい。

内の芝が傷んでいる時に内に密集したままゴールというのはほぼ無いので、直線に入ってから馬群が内と外にパラッと広がると思う。
同じ阪神の1800~2400のように大きくバラけるかというと、そこまでではないはずだけど…

こうなると内に位置している差し馬にとっても進路が開く事がある。
ただそれでも、外目の差し馬のほうがラストで速い上がりが出やすい。

内の先行は、普通に追走してさえいれば距離ロスに関しては心配ないので
芝がどの状況でも課題は「脚を残すこと」に尽きる。




ハンデの軽い馬の台頭も、多いほうかも知れない。
参考レース数が少ないので曖昧な部分ではある 。

ただ、少ない中でも
軽ハンデが上位に混ざっているのをいくつか見かけた
(別定戦の牝馬も含む)。

前半が急流で、ラストに上り坂があるので
ハンデの恩恵も少なからずあるのかも。






▽重賞以外のラップタイム

3歳未勝利
2019.6.9
1:10.0 良
12.6 - 11.1 - 11.5 - 11.5 - 11.4 - 11.9 (35.2-34.8 S)
1着14ロードスパイダー  1-1  34.8
2着12ウェーブクリスタル  5-4  34.5
3着1ノーブルワークス  9-10  34.3

皆生特別 2019
3歳上2勝クラス
1:08.9 良
12.0 - 10.6 - 10.7 - 11.0 - 11.7 - 12.9 (33.3-35.6 H)
1着12シャンデリアムーン 2-2  35.5
2着11コンパウンダー  7-7  34.3
3着7ウィズ                  6-4  34.6

水無月ステークス 2019
3歳上3勝クラス
1:08.7 稍重
12.3 - 10.4 - 10.8 - 11.1 - 11.5 - 12.6 (33.5-35.2 H)
1着8ウインストラグル  1-1  35.2
2着5ラベンダーヴァレイ 5-4  34.8
3着3タイセイブレーク 13-13  33.9

マーガレットS(L)
3歳オープン 別定
2020年
1:09.3 雨 良
12.0 - 11.0 - 11.4 - 11.5 - 11.3 - 12.1 (34.4-34.9 M)
1着5エレナアヴァンティ 54幸 1-1  34.9
2着8メルテッドハニー 54松山 7-6  34.5
3着10エグレモニ 56松若 2-2  34.9


前半2-3Fが速い時と、そうでもない時に分かれている。
速い時は全体時計という観点ではオープンとほぼ差がないものの、
後半の時計の落ち方などはオープンとは差がハッキリ出ている。

5番手以内を追走した馬に、差しが割って入るような決着が多いというイメージ。







▽血統
色分け
ヘイルトゥリーズン系(詳細記載なしはサンデーサイレンス系)
ミスプロ系
ナスルーラ系
ノーザンダンサー系
エクリプス系

セントウルS
2019
1着 Raven´s Pass × Dalakhani(ネヴァーベンド系)
2着 ロードカナロア × ディープインパクト
3着 ロードカナロア × ボストンハーバー(ボールドルーラー系)
2018
1着 アドマイヤムーン × マークオブエスティーム(ネヴァーベンド系)
2着 ショウナンカンプ(プリンスリーギフト系) × マイネルラヴ
3着 サクラバクシンオー(プリンスリーギフト系) × Giant´s Causeway(ストームバード系)
2017
1着 アドマイヤムーン × マークオブエスティーム(ネヴァーベンド系)
2着 メイショウボーラー(ヘイロー系) × オース(ノーザンダンサー系)
3着 アルデバラン2 × サンデーサイレンス

CBC賞
2020
1着 ショウナンカンプ(プリンスリーギフト系) × マイネルラヴ
2着 ロードカナロア × フレンチデピュティ(ヴァイスリージェント系)
3着 マンハッタンカフェ × Storm Cat(ストームバード系)

京阪杯
2020
1着 Fastnet Rock(ダンジグ系) × Lion Heart(ストームバード系)
2着 ロードカナロア × クロフネ(ヴァイスリージェント系)
3着 ジョーカプチーノ × ダンスインザダーク

3歳未勝利 19.06.09
1着 ロードカナロア × Dansili(ダンジグ系)
2着 シンボリクリスエス(ロベルト系) × オペラハウス(サドラーズウェルズ系)
3着 ワークフォース × ディープインパクト

皆生特別
2019
1着 エンドスウィープ × タイキシャトル(ヘイロー系)
2着 アドマイヤムーン × Manduro(モンスーン系)
3着ブラックタイド × エンドスウィープ

水無月S
2019
1着 ショウナンカンプ × ダンスインザダーク
2着 ディープインパクト × フレンチデピュティ(ヴァイスリージェント系)
3着 ダイワメジャー × ブライアンズタイム(ロベルト系)

マーガレットS(L)
2020
1着 アドマイヤムーン × メジロライアン(ノーザンテースト系)
2着 カレンブラックヒル × キングカメハメハ
3着 キズナ × ファルブラヴ(ノーザンダンサー系)



▽向いているかも知れない血統
ミスプロ系 × ナスルーラ系





▽まとめ

・スタートからカーブまでの距離が短い。古馬のレースでは2-3ハロン(3コーナー付近)が非常に忙しくなるケースが多い。10秒台前半のときもある。
前半あまり速くならない展開もあるけど、重賞では重馬場でも速かった。
・ラストに上り坂があるので、全体の上がりはかかる。
・位置取りでモタつかない事。
・2-3F目の忙しい区間で距離ロスをせずにスッと位置に付けることのできる内枠の先行馬が有利ではあるものの、
4コーナーを曲がりきってもまだ馬群が固まっているケースなどでは、外から差してくる馬も侮れない。
・↑こういう展開の時に、馬群の最内を追走している差し馬はちょっと大変そう。(ただし内の芝が傷んでいる時は、内側も進路が開いたりする)
・展開内容としては前半速いケースでは新潟芝直1000m、小倉芝1200mなどに共通点がある。
・有利そうに見える馬 →レースの結果を見ると「距離ロスを避けて追走した馬 VS やや外目に持ち出した差し馬」という形式?になっていることが多い気がするので、道中で経済コースを追走できた馬にとっては、ラストでどこまで粘れるかが課題になる。
この理由から、有利に見えるのはスタート上手で速い流れが得意な上に粘りがきく先行馬。
差しなら芝の伸びるところにいる、追ったときの反応がいい外差し。
阪神芝1200m~1400m実績馬。



また気付いたことなど追記します。


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