左まわり

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スタンド前、4コーナー寄りからのスタート。
最初のコーナーまでが約450mと長い。

スタートしてすぐ上り坂
1,2コーナーは緩やかな下り坂
コーナー4回、最後の直線は525.9m。

同2400mとの違いは、こちらはスタンド前直線の坂を2回上る。
これくらいの差なんだけど、展開はガラリと変わる(後述)。


以前は3歳未勝利戦も施行されていたけど、
近年の開催レースは、目黒記念(G2)とアルゼンチン共和国杯(G2)のみ。





▽ラップタイム

目黒記念
G2 4歳上オープン ハンデ
2023年 2:30.8 良

 7.3 - 11.0 - 11.4 - 13.1 - 13.0 - 12.5 - 12.6 - 12.0 - 11.7 - 11.7 - 11.2 - 11.3 - 12.0 (29.7-34.5 S)

1着10ヒートオンビート 58レーン 10-10-11-10 33.9
2着7ディアスティマ 57北村友 アタマ 1-1-1-1 34.5
3着16サリエラ 55.5ルメール 2:30.9 3/4身 10-10-11-11 33.8

2022年 2:32.1 良

7.2 - 11.4 11.7 12.9 - 13.1 - 12.4 - 12.8 - 12.3 - 11.9 - 11.7 - 11.3 - 11.2 - 12.2 (30.3-34.7 S)

1着2ボッケリーニ 57.5浜中 4-3-3-3 34.4
2着8マイネルウィルトス 56Mデム 2:32.2 3/4 9-8-3-3 34.5
3着16ウインキートス 54松岡 ハナ 1-1-1-1 34.8

2021年 2:32.8 良

7.3 - 11.4 - 12.5 13.3 - 13.2 - 12.4 11.9 - 12.8 - 12.7 - 12.5 - 11.1 10.6 - 11.1 (31.2-32.8 S)

1着5ウインキートス 52丹内 2-2-2-2 32.5
2着8ヒートオンビート 55川田 2:33.1 2 4-5-5-6 32.4 
3着3アドマイヤアルバ 53北村宏 2:33.4 1 3/4 4-3-3-3 33.0

2020年 2:29.6 良
 7.4 - 11.1 - 11.4 - 12.3 - 12.0 - 11.7 - 11.8 - 12.0 - 12.0 - 12.0 - 12.0 - 11.8 - 12.1 (29.9-35.9 H)
1着5キングオブコージ 54横山典 15-15-13-13  34.9
2着4アイスバブル 55レーン 2:29.7 1/2 9-9-8-8  35.3
3着11ステイフーリッシュ 57.5坂井瑠 2:29.8 1/2 5-5-5-5  35.7

2019 2:28.2〔R〕良
 7.4 - 11.0 - 11.0 - 12.2 - 12.0 - 11.7 - 11.8 - 12.0 - 11.6 - 11.7 - 12.0 - 12.0 - 11.8
(29.4-35.8 H)
1着10ルックトゥワイス 55レーン  12-12-11-10  34.3
2着5アイスバブル 54アヴドゥラ 2:28.4 1 1/4  9-9-8-9  34.7
3着3ソールインパクト 54福永 2:28.6 1 1/4 6-7-6-5  35.3


アルゼンチン共和国杯
G2 3歳上オープン ハンデ
2023年 2:29.9 良
 7.3 - 11.2 - 11.6 - 12.6 - 12.4 - 11.9 - 11.8 - 12.0 - 11.9 - 12.0 - 11.8 - 11.6 - 11.8 (30.1-35.2 M)
1着9ゼッフィーロ 57モレイラ  12-11-13-15 34.2
2着17マイネルウィルトス 57横山武 2:30.1 1 14-11-8-9 34.7
3着4チャックネイト 56大野 クビ 9-8-8-9 34.7

2022年 2:31.1 良
 7.2 - 11.0 - 11.3 - 12.8 - 12.8 - 12.6 - 12.3 - 12.7 - 11.8 - 11.7 - 11.5 - 11.6 - 11.8 (29.5-34.9 S)
1着7ブレークアップ 54田辺  3-3-3-3 34.4
2着17ハーツイストワール 55武 2:31.3 1 1/4  9-9-10-9 33.9
3着16ヒートオンビート 57戸崎  クビ 6-6-7-6 34.1

2021年 2:32.4 良
 7.2 - 11.6 - 12.1 - 13.4 - 12.9 - 12.4 - 12.4 - 12.4 - 12.1 - 11.8 - 11.1 - 11.1 - 11.9 (30.9-34.1 S)
1着10オーソリティ 57.5ルメール 3-3-3-3 33.9
2着12マイネルウィルトス 56Mデム 2:32.8 2 1/2 10-7-6-6 34.1 
3着5フライライクバード 55 岩田望 2:32.9 3/4 5-6-6-6 34.2





スタートは上り坂なのでゆっくり。

2-3F間はそこそこ速い。
3F目の途中から1コーナーで、複合カーブに加え向正面にかけて緩やかな下り坂となるため
ここでスピードが上がりやすい仕組み。

道中、息を入れる部分が複数ある。
スピードを思い切り緩めれば、それに伴って上がりも速くなる。
あまり緩めずに流れていくとしても、スタンド前の坂2回のぼるという形態上どこかで自然とスピードが緩む箇所がある。

というシンプルな展開。



目黒記念
・道中も12.5秒以下の速めのラップで流れるペース
・4ハロン目で思い切りスピードを落として終いの脚を温存する
という2つの展開パターンがある。
前者は上がりがかかる。後者は上がりが速い。
4ハロン目で13秒台まで落とした時は、ラスト3ハロン32秒後半~33秒台前半という上がりの速さになっている。
野芝が成長期に入っていて、目黒記念の時期は地盤も固まっているのでバネが良く利く。良馬場では非常に速い時計が出やすい。
野芝の茎や根は網状に横に広がって伸びるため(ランナー茎)、クッションの役割を果たしている。
雨や寒さには弱く、馬場悪化で根元が剥がれたときに一気に脚元が緩くなるという特性がある。
ただしこの時期は、相当な雨量でなければ根元まで剥がれたりはしなそう。


アルゼンチン共和国杯
道中で長めに息を入れる展開がメインで、大きな加速が起こりやすい。上がりも速くなりがち。
例)
 7.2 - 11.8 11.8 - 12.9 - 12.9 - 12.6 - 13.3 13.0 - 12.6 - 12.3 - 11.1 11.0 11.2
1着パフォーマプロミス  6-6-6-5  32.6
2着ムイトオブリガード  8-7-8-7  32.5
目黒記念同様に流れる展開も当然あるけど、その場合は4ハロン目あたりで一旦息が入って6ハロン目辺りから流れていく感じ。




▽芝2400mとの違い

2500mの傾向
・正面直線の急坂を2回上る。1回目はスタート直後であることから、出だしは慎重で1-2コーナーはゆっくり回るのが基本的な展開。
2回目の急坂は仕掛けた直後になるので、速いスピードで上りきらなくてはならない。そのため
(1)中盤までのどこかで減速して脚を温存しておく展開
を選ぶケースが多い。
馬によっては加速減速を繰り返すよりも流れていくほうが得意なタイプもいるので、そういう馬が逃げるときなどは
(2)スピードの出やすい時期であることを生かして、リズム良く流れていく展開
のほうを選ぶ場合も。

正面直線の坂×2回というコース形態がポイントになっていて
坂その2から逆算するような感じで、前半の動向を組み立てていくような形になっているのかな。
なので前半の動向が、大雑把に分けると2パターンに分類できる。
加えて非根幹距離でもあり、複数回連対している馬も多い。


2400mの場合は、正面直線の上り坂はレース終盤の1回のみ。
スタンド前のほぼ平坦な部分から慎重にスタートし、1コーナーまでの距離が短いので位置取りが忙しく、2ハロン目は10秒台~11秒台前半と急激に速くなるのが基本。
それ以外の展開はほとんど騎手や馬の動向によるもの。なので騎手の腕が大事。
レースの肝となるのが最初の600m、1~3ハロン目。この間で大きなスピード変化が2回生じる。
12.6 - 10.7 - 12.0 など。
スタートしていきなり消耗が始まっているので
2ハロン目をあまり速くならずに通過できれば消耗が少なくなり前有利に、オーバースピードなら差し向きの流れになりやすい。ただ、メンバーが揃うので多少の不利でも底力で乗り切るケースもある。
上がりは速くなることもあるし、ダービーでは大きな加速が2回起きる展開も存在するけど、末脚だけでは通用しない。
騎手の要求に応えること、掛からないこと、どんな流れでもラストで脚を伸ばせること、などが求められるため
「強い馬が強い勝ち方を見せるレース」の数の多さは日本で一番。


たった100mの違いなのに、正面直線の坂を2回上るか1回上るかで大きく内容が異なっている。

共通点は、逃げ馬が2着や3着に粘っていることはけっこうあるけど、逃げ切り勝ちというのはなかなか大変そう。
ジャパンカップは逃げ切り勝ちが時々出てるけどオークスは近年では無し。
目黒記念は過去10年では2着まで。


2500は
前述したように前半や中盤で脚を溜めやすいポイントがあるので、末脚を生かしやすい。

逃げて勝つなら大きな減速をせず、一定のスピードで流れていってなおかつバテないことが理想だと思うんだけど
コース形態上どうしてもスピードが緩むところがあるからやっぱりラストの脚は少なからず必要になる。

2着までなら有りだけど1着はなかなかハードかな
でも無いとは言い切れない。
去年は逃げが2着、一昨年は3着だし
その前までは差し追い込み天国だったことを考えても、流れが少し変わって来ているのは確か。

こうなると、逃げ切り勝ちが見てみたい。データほしい。
馬場悪化時はどうなんだろう
過去10年しか見てないけどぜんぶ良だった。





▽血統
色分け
ヘイルトゥリーズン系(詳細記載無しはサンデーサイレンス系)
ノーザンダンサー系
ミスプロ系
ナスルーラ系
Eclipse系

目黒記念
2023
1着 キングカメハメハ × 母の父ディープインパクト
2着 ディープインパクト × Street Sense
3着 ディープインパクト × Lomitus(Nijinsky系)
2022
1着 キングカメハメハ × ダンスインザダーク
2着 スクリーンヒーロー(Roberto系) × ロージズインメイ(Halo系)
3着 ゴールドシップ × ボストンハーバー(Bold Ruler系)
2021
1着 ゴールドシップ × ボストンハーバー(Bold Ruler系)
2着 キングカメハメハ × ディープインパクト
3着 ハーツクライ × Bernstein(Storm Bird系)
2020
1着 ロードカナロア × Galileo(サドラーズウェルズ系)
2着 ディープインパクト × キングカメハメハ
3着 ステイゴールド × キングカメハメハ
2019
1着 ステイゴールド × 母の父Alzao(リファール系)
2着 ディープインパクト × キングカメハメハ
3着 ディープインパクト × Exchange Rate(ダンジグ系)

アルゼンチン共和国杯
2023
1着 ディープインパクト × Danehill Dancer(Danzig系)
2着 スクリーンヒーロー(Roberto系) × ロージズインメイ(Halo系)
3着 ハーツクライ × Dynaformer(Roberto系)
2021
1着 オルフェーヴル × シンボリクリスエス(Roberto系)
2着 スクリーンヒーロー(Roberto系) × ロージズインメイ(Halo系)
3着 スクリーンヒーロー(Roberto系) × シンボリクリスエス(Roberto系)
2020
1着 オルフェーヴル × シンボリクリスエス(Roberto 系)
2着 ノヴェリスト(Blandford系) × ディープインパクト
3着 ゼンノロブロイ × キングカメハメハ
2019
1着 ルーラーシップ × サンデーサイレンス
2着 ハーツクライ × シンボリクリスエス(Roberto系)
3着 ステイゴールド × Gone West
2018
1着 ステイゴールド × タニノギムレット(Roberto系)
2着 ルーラーシップ × サンデーサイレンス
3着 スズカマンボ × ブライアンズタイム(Roberto系)


▽向いているかも知れない血統
目黒記念

サンデーサイレンス系 × ミスプロ系

・主に速い時計で母の父ノーザンダンサー系
アルゼンチン共和国杯
・父または母の父ロベルト系


目黒とアルゼンチンでは血統傾向にも違いが見られる。

道中速いペースが続くような展開の時(12.5秒を超えるラップが一度もない時)に、母父ノーザン系が複数浮上している。
特にダンジグ系はコース問わず「ハロンごとのラップに乱れが少なく、速い時計で流れる」ようなレースが好きなんだと思う。





▽まとめ
・コーナー4回。スタート後に上り坂で、最初のカーブまでの距離は長い。
・スタートはゆっくり。2-3F目は少し速い。4F目は一息入れる。
・複合カーブなのでスピードが落ちにくく、調整が必要。
とくに2500は前半と後半で坂を2回上るという形態上、中盤までのどこかで減速する傾向が顕著。
・アルゼンチン共和国杯で最も多い展開は「中盤で息が入り、上がりが速い」。
スピードを大きく緩めたり、息の入る区間が長いと、それに伴って上がりも速くなる。1秒以上の大きな加速が生じていることもある。
・目黒記念で多いのは、「前半で脚をためて、中盤は流れる展開」。
・良馬場での逃げ馬は2着や3着はけっこういるけど、1着を取るのが大変なのかも。緩まない展開では自身がハードな競馬になるだろうし、緩めたら緩めたで上がりの速い馬が有利になるので。
ちなみに4角先頭も2013年~の目黒&アルゼンチンで2着が最高。
ただ、このコースは昔は差し追い込みの末脚比べだったけれどここ2年の目黒記念は逃げ馬が上位に食い込んでいることから、逃げ切り勝ちが無いとは決して言えない。
余談だけど最近の騎手はみんなスピード調整がうまい。武豊騎手はもちろんだけど、田辺騎手も美しいラップを刻んで逃げてたりする。ほかにも名前をあげたらきりがない。
馬への負担を極力おさえながら、それでも底力を最大限引き出すのはどれだけ難しいか想像もつかない。
・ラスト3Fの瞬発力戦になるケースもあるけど、どちらかというといい脚を長く使う持続力タイプのほうが良さそう。捲りが効く展開もある。
・有利そうに見える馬 →速い末脚を長く使える先行~差し馬。
ただし先行勢(ここでは2~6番手)は展開に左右されがちで、ハマると1着もあるし、展開が向かないと総崩れにもなり得る。





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