向正面、2コーナー寄りからのスタート。
すぐに上り坂。
・外回り、コーナー6回。
・スタートから最初のコーナーまで417m。
「淀の坂」を2回越える。
※淀の坂:向正面半ば過ぎから3コーナーに向かって高低差4.3m(外回り時)の坂を駆け上がり、4コーナーにかけて下る。
その他は平坦。
▽天皇賞ラップタイム
2019
3:15.0 良
12.9 - 11.5 - 11.6 - 11.6 - 12.2 - 12.2 - 12.5 - 13.8 - 13.3 - 12.4 - 12.5 - 12.3 - 11.7 - 11.6 - 11.0 - 11.9 (36.0-34.5 S)
1着10フィエールマン 7-5-4-1 34.5
2着7グローリーヴェイズ 9-8-7-2 34.4
3着8パフォーマプロミス 6-5-4-5 35.2
2018
3:16.2 良
13.0 - 11.2 - 11.4 - 12.0 - 12.5 - 12.3 - 12.0 - 13.2 - 12.6 - 12.6 - 12.8 - 12.6 - 12.1 - 12.1 - 11.4 - 12.4 (35.6-35.9 H)
1着12レインボーライン 10-10-11-11 35.2
2着11シュヴァルグラン 4-3-2-2 35.8
3着8クリンチャー 7-7-4-3 35.7
2017
3:12.5[R]良
12.9 - 11.5 - 11.2 - 11.3 - 11.4 - 11.6 - 11.6 - 13.0 - 12.5 - 12.7 - 12.6 - 12.5 - 12.2 - 11.6 - 11.7 - 12.2 (35.6-35.5 H)
1着3キタサンブラック 2-2-2-1 35.3
2着6シュヴァルグラン 5-5-4-3 35.2
3着15サトノダイヤモンド 7-7-7-5 35.0
2016
3:15.3 良
13.0 - 12.1 - 12.4 - 12.2 - 12.1 - 12.0 - 11.6 - 12.9 - 12.6 - 12.6 - 12.7 - 12.5 - 11.6 - 11.4 - 11.7 - 11.9 (37.5-35.0 S)
1着1キタサンブラック 1-1-1-1 35.0
2着3カレンミロティック 3-3-3-3 34.8
3着8シュヴァルグラン 9-9-11-9 34.5
2015
3:14.7 良
12.7 - 11.4 - 12.0 - 12.5 - 12.8 - 12.2 - 12.1 - 12.8 - 12.4 - 12.3 - 12.5 - 12.0 - 11.7 - 11.8 - 11.5 - 12.0 (36.1-35.3 S)
1着1ゴールドシップ 14-14-3-4 35.0
2着14フェイムゲーム 10-9-11-10 34.5
3着2カレンミロティック 2-2-3-1 35.3
スタートから最初のコーナーまでが417mと長く、加えて上り坂なので、2F目の位置取りはあまり激しい争いになっていない。
ただし最初の下り坂から1周目スタンド前にかけてのラップが速いという点が、一部を除くほかの長距離レースと異なる。
▽前半1000m(または1100m) の比較
天皇賞春 2019
12.9 - 11.5 - 11.6 - 11.6 - 12.2 -
(1) 2600m以上
ダイヤモンドS 2020
13.2 - 12.0 - 12.1 - 12.6 - 12.7 -
万葉S 2020
13.5 - 12.6 - 12.6 - 12.9 - 12.2 -
阪神大賞典 2020
13.2 - 12.2 - 12.3 - 12.2 - 12.7 -
菊花賞 2019
12.9 - 12.4 - 12.3 - 12.6 - 12.2 -
(2) 2000~2500m
有馬記念 2019
6.9 - 11.1 - 11.4 - 11.4 - 11.5 - 12.2 -
大阪杯 2020
12.9 - 11.7 - 12.3 - 11.9 - 11.6 -
日経賞 2020
6.9 - 11.2 - 11.7 - 12.9 - 12.6 - 13.2 -
金鯱賞 2020
12.9 - 11.8 - 13.2 - 13.0 - 12.7 -
京都記念 2020
13.0 - 11.4 - 12.4 - 12.3 - 12.0 -
日経新春杯 2020
12.6 - 11.2 - 11.9 - 12.9 - 13.0 -
2600m以上のレースと言えば
「中盤まで緩いペースで後半ペースアップ」
が定番化された展開の1つとして思い浮かぶけど、
天皇賞春(良馬場)の場合は前半から締まった流れになるケースも起こり得る。
上記の比較では天皇賞春の前半は、
(2) 2000~2500m
の流れに近い。※金鯱賞を除く
前半から締まった流れになると、レース内容としては中距離の重賞レースに近いものとなる。
長距離だと菊花賞が近い。
あとは、必ずどこかで息が入るためラストも速くなることが多い。
芝の生育状態が良い時期の開催で、例えば良馬場のときに前半または中盤で流れるペースで進んでいたとしても
距離が距離だし坂もあるし、必ず一息入る。
こうなるとラストの伸びは必要になるし
コテコテのステイヤーよりも、中距離重賞実績馬のほうが天皇賞春の流れに対応しやすくなったりもする。
これは京都芝3000mの菊花賞にも同様のことが言える。
前半が速くなっても、ラストの脚が必要
という点は東京、京都の芝2400mなどと共通した傾向にある。
▽血統
色分け
ヘイルトゥリーズン系(詳細記載無しはサンデーサイレンス系)
ノーザンダンサー系
ミスプロ系
ナスルーラ系
Tourbillon系
エクリプス系
天皇賞春 過去10年
2019
1着 父ディープインパクト × Green Tune(ニジンスキー系)
2着 ディープインパクト × スウェプトオーヴァーボード
3着 ステイゴールド × タニノギムレット(ロベルト系)
2018
1着 ステイゴールド × フレンチデピュティ(ヴァイスリージェント系)
2着 ハーツクライ × Machiavellian
3着 ディープスカイ × ブライアンズタイム(ロベルト系)
2017
1着 ブラックタイド × サクラバクシンオー(プリンスリーギフト系)
2着 ハーツクライ × Machiavellian
3着 ディープインパクト × Orpen(ダンジグ系)
2016
1着 ブラックタイド × サクラバクシンオー(プリンスリーギフト系)
2着 ハーツクライ × A.P.Indy(ボールドルーラー系)
3着 ハーツクライ × Machiavellian
2015
1着 ステイゴールド × メジロマックイーン(Tourbillon系)
2着 ハーツクライ × アレミロード(リボー系)
3着 ハーツクライ × A.P.Indy(ボールドルーラー系)
2014
1着 ステイゴールド × Danehill(ダンジグ系)
2着 ハーツクライ × Storm Bird(ストームバード系)
3着 マーベラスサンデー × ダンシングブレーヴ(リファール系)
20131着 ステイゴールド × Danehill(ダンジグ系)
2着 ディープインパクト × Lycius
3着 Cadeaux Genereux(ハンプトン系) × パントレセレブル(ヌレイエフ系)
20121着 ミスキャスト × ブライアンズタイム(ロベルト系)
2着 ジャングルポケット(グレイソヴリン系) × ノーザンテースト
3着 ハーツクライ × Storm Bird(ストームバード系)
20111着 マンハッタンカフェ × ラムタラ(ニジンスキー系)
2着 King′s Best × Platini(ハンプトン系)
3着 ヤマニンセラフィム × サクラシヨウリ(Tourbillon系)
20101着 ジャングルポケット(グレイソヴリン系) × サンデーサイレンス
2着 チーフベアハート(ダンジグ系) × サッカーボーイ(ファイントップ系)
3着 マンハッタンカフェ × Machiavellian
▽向いているかも知れない血統
・ディープインパクト × ミスプロ系
・ハーツクライ × ナスルーラ系
・母の父ロベルト系、ダンジグ系、ニジンスキー系
▽まとめ
・コーナー6回。
・スタート後すぐに「淀の坂越え」の1回目の上り坂となるため、1F目(または1-2F)はゆっくり出る。3F目は下り坂でペースが上がる。
・「前半締まったペースから中盤の1600m地点前後で息を入れ、残り800m~200mのどこかで加速する流れ」が良馬場では多い。
・この「良馬場で多い流れ」は、一部を除く2000~2500mの中距離重賞での流れに近い。なので中距離重賞の実績馬は侮れない。
目黒記念(良馬場)とか展開内容がそっくり。長距離では菊花賞の流れに似てる。
・マクリが効くので(※改装前) 上位馬に4角5番手以内が多い。ただし4角後方から鬼脚を使うタイプも食い込んでいるので、ラストの速い脚は必要。とくに中盤で大きく長く息が入ったケースでは全体の上がりがめちゃくちゃ速い。
・根幹距離なのにリピーター多いほう。展開に割と一貫性があって、その流れを得意としている馬がいるからかも?
今後また分かったことなど加筆していきます。
馬場悪化時については細かく調べてないので、いつか調べます‥‥
いつになるやら
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