内まわり
2コーナー奥からのスタート。
平坦部分を経て、長く緩やかな下り坂を下っていく。最初のコーナーまでは約400m。
下り坂の最深地点は最後の直線の半ば。
そこから高低差1.8m、勾配1.5パーセントの急坂を一気に上って、ゴールは平坦。
・最後の直線距離
Aコース 356.5m
Bコース 359.1m
重賞は阪神カップ(G2)、フィリーズレビュー(同)、阪急杯(G3)が行われている。リステッド指定競走は無い。
▽ラップタイム
阪神カップ
G2 3歳上オープン 定量
2019年
1:19.4 良 18頭
12.3 - 10.5 - 11.1 - 11.3 - 11.4 - 11.3 - 11.5 (33.9-34.2 M)
1着5グランアレグリア 54ルメール 8-8 33.5
2着10フィアーノロマーノ 57スミヨン 8-8 34.3
3着6メイショウショウブ 54松山 2-2 34.9
2018
1:21.1 稍重 16頭
12.4 - 11.1 - 11.3 - 11.4 - 11.3 - 11.5 - 12.1 (34.8-34.9 M)
1着3ダイアナヘイロー 55菱田 1-1 34.9
2着2ミスターメロディ 56Cデムーロ 2-2 34.8
3着5スターオブペルシャ57杉原 11-11 34.5
2017
1:19.5 良 18頭
12.1 - 10.7 - 10.8 - 11.2 - 11.5 - 11.7 - 11.5 (33.6-34.7 H)
1着2イスラボニータ 57ルメール 7-7 33.9
2着12ダンスディレクター 57浜中 4-4 34.2
3着10サングレーザー 56福永 14-13 33.5
フィリーズレビュー
G2 3歳オープン 牝馬 馬齢
2020年
1:21.0 稍重 18頭
12.0 - 10.4 - 11.0 - 11.6 - 11.5 - 12.0 - 12.5 (33.4-36.0 H)
1着5エーポス 54岩田康 10-10 35.1
2着7ヤマカツマーメイド 54池添 5-3 35.9
3着6ナイントゥファイブ 54松田 2-2 36.2
2019
1:22.0 稍重 18頭
12.2 - 10.8 - 11.9 - 11.9 - 11.7 - 11.3 - 12.2 (34.9-35.2 M)
1着1ノーワン 54坂井瑠 10-10 34.5
2着6プールヴィル 54秋山 7-6 34.7
3着15ジュランビル 54松若 3-3 35.1
2018
1:21.5 良 17頭
12.3 - 10.3 - 11.1 - 11.7 - 12.0 - 11.9 - 12.2 (33.7-36.1 H)
1着10リバティハイツ 54北村友 6-7 35.3
2着9アンコールプリュ 54藤岡康 16-12 34.7
3着2デルニエオール 54岩田康 6-5 35.5
阪急杯
G3 4歳上オープン 別定
2020年
1:20.3 良 18頭
12.1 - 10.7 - 11.3 - 11.4 - 11.3 - 11.6 - 11.9 (34.1-34.8 M)
1着14ベストアクター 56浜中 10-10 34.0
2着6フィアーノロマーノ 56川田 6-7 34.4
3着3ダイアトニック(2位降着) 57北村友 4-4 34.5
2019
1:20.3 良
12.3 - 10.9 - 11.2 - 11.3 - 11.3 - 11.3 - 12.0 (34.4-34.6 M)
1着17スマートオーディン 56藤岡佑 18-15 33.4
2着1レッツゴードンキ 54岩田康 3-4 34.6
3着3ロジクライ 56横山典 7-9 34.5
前半は平坦と下り坂
全体的なアップダウンは
平坦 →緩やかな下り坂 →下り坂 →上り坂
最初のコーナーまで400mの長い直線なので
どのレースも1F目は慎重なスタート。
その直後に位置取りのために動いた時にスピードが上がるような感じ。
ちなみに下り坂スタートは他に
・中山芝1200m
・小倉芝1200m
がある。小倉芝1200mは下り坂以外は平坦しかないのでガチのスピード勝負が堪能できる。
展開
2F目以降速いラップで進むこともあれば、緩むこともある。
12.3 - 10.5 - 11.1 - 11.3 - 11.4 - 11.3 - 11.5
12.2 - 10.8 - 11.9 - 11.9 - 11.7 - 11.3 - 12.2
3歳までの若駒のレースでは、緩む(息を入れてあげる)ほうが多い。
古馬のオープンクラスでは緩まない激しい流れのほうが多い。頭数が揃いやすいこともあって、重賞ともなると馬場悪化時でも同様の展開になる可能性もある。
これに関しては東京芝1400mと似たような展開内容。
東京芝1400mは阪神1400mと同様に、スタートから340mほどで下り坂になる。
どちらも前半は平坦+下り坂しか無く、最後の直線の途中に上り坂がある。
違いは、阪神1400は内回りなので最後の直線が短い。
東京1400は最後の直線がとても長いのに、厳しいラップの時でも前が残っているケースが結構ある。
東京はカーブでスピードが落ちにくい形態であることや、芝の状況などの影響もあるはず。
直線の短い阪神1400のほうが、あまり速いペースだと前がバテてしまったりもする。
ゴール前の坂が急勾配だからかな。
道中のスピードが緩んだ展開の時にも
阪神のほうが緩んでいる区間が長いことが多く
そのぶん、脚を溜めた差し馬が最後の直線で前を交わしきるという決着が見られたりもする。
阪神芝コースは内回りでも外回りでも、最後の直線で同じ急坂を上る。ここで脚が止まってしまうようではもちろん勝ちきれない。
レースの進め方としても、本来であればゴール前の坂で脚が止まらないような競馬がもちろん理想なんだけど
頭数の揃うレース編成であること、前半に下り坂があること
などの理由によって古馬オープンクラスなどでは2F目から厳しいペースになりやすい。
前半はスピード優先、後半はそれに加えてパワーも要求されるというイメージ。
後半の特徴から考えると
脚質は、どれが有利とか不利とかも多少は関係しているかも知れないけど
それよりも展開の助けと、ラストで脚を伸ばせるかどうかのほうが大事なように見える。
実際、どの展開でも
すべての脚質が上位に来ているので。
ちなみにコース特性に沿った素直な展開(下り坂ではスピードが速くなり、ラストの上り坂ではスピードが緩むという展開)を想定した時に有利に見えるのは、
終いでしっかり脚を伸ばせる先行~差し馬だと思う。
あとは、中盤も速い展開の時では1200m~1600m実績馬の上位入線が多いかな?
12.3 - 10.9 - 11.2 - 11.3 - 11.3 - 11.3 - 12.0 (34.4-34.6 M)
1着17スマートオーディン 56藤岡佑 18-15 33.4
2着1レッツゴードンキ 54岩田康 3-4 34.6
3着3ロジクライ 56横山典 7-9 34.5
逆に中盤で緩んでから加速する展開や、中盤からじわじわとスピードがダウンしているような状況になると
1600~1800mの実績馬に向いてそう。
12.1 - 10.7 - 10.8 - 11.2 - 11.5 - 11.7 - 11.5 (33.6-34.7 H)
1着2イスラボニータ 57ルメール 7-7 33.9
2着12ダンスディレクター 57浜中 4-4 34.2
3着10サングレーザー 56福永 14-13 33.5
▽血統
色分け
ヘイルトゥリーズン系(詳細記載なしはサンデーサイレンス系)
ネイティヴダンサー系(詳細記載なしはミスプロ系)
ノーザンダンサー系
ナスルーラ系
トゥールビヨン系
エクリプス系
父 × 母の父 で記載
阪神カップ
2019年
1着 ディープインパクト × Tapit(ボールドルーラー系)
2着 Fastnet Rock(ダンジグ系) × Lion Heart(ストームバード系)
3着 ダイワメジャー × キングカメハメハ
2018
1着 キングヘイロー(リファール系) × グラスワンダー(ロベルト系)
2着 Scat Daddy(ストームバード系) × Deputy Minister(ヴァイスリージェント系)
3着 ダイワメジャー × Big Shuffle(ボールドルーラー系)
2017
1着 フジキセキ × Cozzene(グレイソヴリン系)
2着 アルデバラン2 × サンデーサイレンス
3着 ディープインパクト × Deputy Minister(ヴァイスリージェント系)
阪急杯
2020年
1着 ディープインパクト × クロフネ(ヴァイスリージェント系)
2着 Fastnet Rock(ダンジグ系) × Lion Heart(ストームバード系)
3着 ロードカナロア × サンデーサイレンス
2019
1着 ダノンシャンティ × Alzao(リファール系)
2着 キングカメハメハ × マーベラスサンデー
3着 ハーツクライ × Maciavellian
2018
1着 キングヘイロー(リファール系) × グラスワンダー(ロベルト系)
2着 Frankel(サドラーズウェルズ系) × Hennessy(ストームバード系)
3着 スウェプトオーヴァーボード × サンデーサイレンス
フィリーズレビュー
2020年
1着 ジャスタウェイ × Smart Strike
2着 ロードカナロア × グラスワンダー(ロベルト系)
3着 スクリーンヒーロー(ロベルト系) × Blu Air Force(ロベルト系)
2019
1着 ハーツクライ × Caerleon(ニジンスキー系)
2着 Le Havre(レッドゴッド系) × Kendargent(グレイソヴリン系)
3着 キンシャサノキセキ × Deputy Minister(ヴァイスリージェント系)
2018
1着 キングカメハメハ × Dubawi
2着 ディープインパクト × ウイニングチケット(グレイソヴリン系)
3着 ステイゴールド × メジロマックイーン(パーソロン系)
▽向いているかも知れない血統
サンデーサイレンス系 × ナスルーラ系
ミスプロ系 × サンデーサイレンス系
母の父ヴァイスリージェント系
▽まとめ
・コーナー2回。下り坂スタート。
・スタートから最初のカーブまで約400m。最後の直線よりも長い。
・ゴール手前で急坂を上るのでラスト1Fのスピードは落ちる。
・古馬は速い時計への対応が問われる。2歳は息が入る展開が多いのでラストでの速い脚。
・基本的にマクリは効きにくい。
・縦長の展開。
・枠は、速いペースなら距離ロスの少ない内~真ん中がいいような気もする。そうでないペースでは有利不利は少なく見える。
・スタートしてすぐ下り坂。スタート自体は慎重だけど2F目で急激に速くなりやすい。
・展開としては中盤も速いまま進むか、カーブで一旦スピードを緩めるかのパターンが中心。前者はスプリンターも勝利しているだけあって、短距離実績馬が得意としている流れ。後者は息が入る形になるので中距離実績馬の台頭が増え、上位馬の上がりが速い。
・良前半はスピード優先傾向にあり、後半はそれに加えてスタミナも要求される。ラストで脚を止めずにひと伸び出来るかどうかが大事かな?
・しいて言うなら先行~差しで上がりの速いタイプに向いている気もするけど、展開の助けは欲しい。
・有利に見える馬 →急激なスピードの変化に戸惑わず、追えば素直に反応できるタイプの好位差し。
また気づいたことなど随時更新します。
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