スタートはゆるやかな下り坂となっていて
3コーナーまで長い直線を進む。
下級条件などでは芝が不慣れでスタートに戸惑う馬もいる。


枠順に関しては有利不利というよりも、
・外枠のほうが芝部分を長く走る。
・内にいる馬は芝の荒れた部分を通る。
という特性があるので、馬のタイプによって内がいいとか外がいいとかに分かれると思う。

芝部分の内側の荒れ方や馬場状態なども要チェック。


あとはダートの乾燥の度合いも見ておきたいかな?
乾燥がきついと力が要るだけでなく、砂ぼこりがかなり舞うので。

3コーナー手前のゆるい上り坂で息が入ることがある。
3-4コーナーは坂を下りながら回る。
最後の直線に入ると再び上り坂。ゴールは平坦。


番組数は非常に多く、開催日はダート1600mのレースが行われない日はないはず。
1日に3~4レース施行される事も珍しくない。

重賞はフェブラリーステークス(G1)、ユニコーンS(G3)、武蔵野ステークス(G3)がある。
また、オアシスステークス(4歳上オープン)がリステッド競走に指定されている。





▽ラップタイム

フェブラリーステークス
G1 4歳上オープン 定量
2020年
1:35.2 良 16頭
12.5 - 10.9 - 11.2 - 11.8 - 12.3 - 12.2 - 11.9 - 12.4 (34.6-36.5 H)
1着12モズアスコット 57ルメール 8-8  35.4
2着15ケイティブレイブ 57長岡 9-9  35.6
3着9サンライズノヴァ 57松山 12-13  35.3

2019年
1:35.6 良 14頭
12.4 - 11.5 - 11.9 - 12.2 - 12.2 - 11.6 - 11.4 - 12.4 (35.8-35.4 M)
1着6インティ 57武豊 1-1  35.4
2着3ゴールドドリーム 57ルメール 6-6  34.8
3着2ユラノト 57福永 6-6  35.5

2018年
1:36.0 良 16頭
12.2 - 10.7 - 11.2 - 11.7 - 12.5 - 12.6 - 12.3 - 12.8 (34.1-37.7 H)
1着12ノンコノユメ 57内田 14-13  36.1
2着14ゴールドドリーム 57ムーア 10-8  36.4
3着6インカンテーション 57三浦 7-6  36.7

2017年 16頭
1:35.1 良
12.1 - 10.5 - 11.4 - 12.2 - 12.8 - 11.8 - 12.0 - 12.3 (34.0-36.1 H)
1着3ゴールドドリーム 57デムーロ 9-8  35.6
2着9ベストウォーリア 57戸崎 8-6  35.7
3着10カフジテイク 57津村 14-16  34.9

武蔵野ステークス
G3 3歳上オープン 別定
2019年
1:34.6 良 16頭
12.1 - 11.0 - 11.6 - 11.8 - 12.1 - 12.1 - 11.6 - 12.3 (34.7-36.0 H)
1着7ワンダーリーデル 56横山典 11-9  35.0
2着9タイムフライヤー 56藤岡佑 10-8  35.5
3着15ダノンフェイス 56大野 14-12  35.0

2018
1:34.7 稍重 16頭
12.3 - 10.9 - 11.6 - 11.9 - 11.9 - 11.8 - 12.1 - 12.2 (34.8-36.1 H)
1着4サンライズノヴァ 56戸崎 14-12  34.8
2着3クインズサターン 56四位 13-14  34.9
3着10ナムラミラクル 56ルメール 2-2  35.9

ユニコーンステークス
G3 3歳オープン 別定
2020年
1:34.9 稍重 16頭
12.1 - 10.9 - 11.2 - 11.9 - 12.3 - 12.1 - 12.2 - 12.2 (34.2-36.5 H)
1着16カフェファラオ 56レーン 2-2  36.4
2着1デュードヴァン 56デムーロ 14-14  35.5
3着6ケンシンコウ 56酒井学 10-9  36.4

2019年
1:35.5 重 15頭
12.3 - 10.5 - 11.1 - 11.9 - 12.6 - 12.3 - 12.0 - 12.8 (33.9-37.1 H)
1着1ワイドファラオ 1-1  37.1
2着8デュープロセス 7-5  36.5
3着11ダンツキャッスル 3-3  37.3

オアシスステークス(L)
4歳上オープン 別定
2020年
1:35.9 良 16頭
12.2 - 10.9 - 12.0 - 12.2 - 12.2 - 11.9 11.8 - 12.7 (35.1-36.4 M)
1着3ブルベアイリーデ 56デムーロ 6-5  35.9
2着12バレッティ56横山典  7-7   35.9
3着12メモリーコウ 55古川  8-9  35.7





スタートが芝で、軽い下り坂。
重賞では良馬場でも1F目が12秒台前半。勢いをつけながらダートコースに入る感じ。
なので2ハロン目がとても速くなることがある。

そのまま締まったペースで行くのか
それとも、敢えて一旦緩めるのかはレースによって違う。

(1) 12.2 - 10.7 11.2 11.7 - 12.5 - 12.6 - 12.3 - 12.8 (34.1-37.7 H)
(212.4 - 11.5 11.9 - 12.2 - 12.2 - 11.6 11.4 - 12.4 (35.8-35.4 M)
どちらも良馬場。



条件戦での良馬場は(2)の「中盤緩めてラスト3F加速」の展開が多い。スタートやカーブ手前であまり無理をしないことも。

稍重以下では地盤が固まって時計が速くなるので、その時は(1)の展開になりやすい。


重賞では
馬場は関係なく、前半から速い(1)の流れが多い。
スタートから速いので前の馬にはハードな展開になりがちで、後方の馬も届いている。

3歳のユニコーンでも(1)が見られる。
ただ、通常は若駒に無理をさせないようなレースをするので
(1)の速い流れでもカーブ手前でスピードを緩めていることが多い。


どちらにしろ、重賞で楽な競馬はなかなかさせて貰えないということになる。

東京マイルは芝ダート問わず、クラスが上がると内容もハードになっていく傾向も見られる。


脚質は通常なら3~7番手くらいの馬に向いていそう。
前半800mのペースが上がると、差し馬に傾く。

差し優勢の展開になった時に必要なのが、上がりの速さ。



ちなみに
フェブラリー(2月開催)よりも武蔵野S(秋開催)のほうが走破時計が速い。
武蔵野で良馬場で1:34.6の年もあるし。

ダートは乾いているほうが地盤がフワフワになって時計を要するので、空気の乾燥の度合いも関係しているのかな?






▽血統
色分け
ヘイルトゥリーズン系(詳細記載無しはサンデーサイレンス系)
ノーザンダンサー系
ミスプロ系
ナスルーラ系

「父 × 母の父」で記載

フェブラリーS
2020年
1着 Frankel(サドラーズウェルズ系) × Hennessy(ストームバード系)
2着 アドマイヤマックス × サクラローレル(レッドゴッド系)
3着 ゴールドアリュール × サンダーガルチ
2019
1着 ケイムホーム × Northern Afleet
2着 ゴールドアリュール × フレンチデピュティ(ヴァイスリージェント系)
3着 キングカメハメハ × フジキセキ
2018
1着 トワイニング × アグネスタキオン
2着 ゴールドアリュール × フレンチデピュティ(ヴァイスリージェント系)
3着 シスターミニスター(ボールドルーラー系) × Machiavellian
2017
1着 ゴールドアリュール × フレンチデピュティ(ヴァイスリージェント系)
2着 Majestic Warrior(ボールドルーラー系) × Mr.Greeley
3着 プリサイスエンド × スキャン

武蔵野S
2019年
1着 スタチューオブリバティ(ストームバード系) × マヤノトップガン(ロベルト系)
2着 ハーツクライ × ブライアンズタイム(ロベルト系)
3着 キングカメハメハ × アグネスタキオン
2018年
1着 ゴールドアリュール × サンダーガルチ
2着 パイロ(ボールドルーラー系) × クロフネ(ヴァイスリージェント系)
3着 スパイキュール × サクラバクシンオー(プリンスリーギフト系)

ユニコーンS
2020年
1着 American Pharoah × More Than Ready(Halo系)
2着 Declaration Of War(ダンジグ系) × Tapit(ボールドルーラー系)
3着 パイロ(ボールドルーラー系) × クリプティックラスカル
2019年
1着 ヘニーヒューズ(ストームバード系) × アグネスタキオン
2着 Daiwa Major × New Approach (サドラーズウェルズ系)
3着 ルーラーシップ × スペシャルウィーク



▽向いているかも知れない血統
サンデーサイレンス系 × ヴァイスリージェント系
ミスプロ系 × サンデーサイレンス系
ボールドルーラー系 × ミスプロ系





▽まとめ

・コーナー2回、それ以外は最初も最後も長い直線。
・芝スタートで勢いをつけながら、ダートコースに入る。位置取りも同時に素早く行っていたりするのでクラスを問わず2F目が速い。
・枠の有利不利はほとんどないはず。直線長いしカーブ1回だし。馬によっては「内枠は芝の荒れた部分を走るので避けたい」「外枠は芝を走る距離が少し長くなるのでイヤ」というのはあると思う。
・芝状態(とくに内側の荒れ方)や、ダートが乾燥しているか否かもチェックしたい。
※ユニコーン22はコース替わり(芝C→芝D)の週。ユニコーンのスタート地点となる2コーナー出口付近の内側は、傷みがカバーされている。若駒のレースをコース替わりの週に用意するなんてJRAさん優しい。
・展開は大きく分けると、
(1)速いペースで進んで中盤以降スピードが落ちる。
(2)中盤までにスピードを緩めてラスト3F(またはラスト2F)で加速。
・(1)はスタートから速いので、そういう流れに慣れている馬に向いていそう。こちらでは後方の馬でも届くものの、出遅れはあまり好ましくはない。かと言って逃げ馬にとってもハードな展開。
重賞は馬場状態を問わず(1)が中心。
・(2)は中距離戦と似た内容になるので2000mくらいまで経験している馬が良さそう。ラストに加速があるので上がりの速さも大事だけど、後方から最速を出すよりも仕掛けた時に射程圏内に位置していて、そこから確実に伸びて来るようなタイプに向きそう。
・個人的な見解では、クラスによる時計などの差は良馬場では3重賞とオアシスS(L)が他のクラスと比べて一枚上といったイメージ。
ちなみにG1と武蔵野Sは、時計の面ではほとんど差がない。
・東京コースなので距離問わず、強い馬がインパクトのある勝ちっぷりを披露することも多い。
・特にマイル戦は芝ダート共に、メンバーが揃うと楽な競馬はさせてもらえなくなる。
そのため、有利に見える馬→「抜けた力のある馬」になる。
次いで「要所で、仕掛けてから速い脚を使える馬」も良さそうに見える。




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