いた。。。。
いたぞいたぞいたぞ!!!
だがいたんだけど、これがまた初めての光景で驚く。。。
砂利の浅瀬に6匹定位していたのだが、なんと全部オス。
そしてそのオス達が喧嘩しまくっていたのだ。
今まで何度も秋アマゴは確認してきたが、こんな光景は初めてだ。
(後で聞いた情報だと、オスが場所取りをしているらしくたまにある光景とのこと。メスは隠れていて、見えないだけでもうペアリングしているそう。なのでオス達だけで喧嘩しているらしい)
6匹が噛みつき合い、ずーーーっと喧嘩している。
その内分けが、
4本(35〜38。色は真っ黒)
2本(40オーバー。色は1本真っ赤。もう1本真っ黒)
となる。
もうここで皆さんと思った事は同じだろうが、もちろん真っ赤な40超えを釣りたいに決まっている。でも1/6の確率で釣り分けられる事は不可能だろう。色々考えてもしゃーない。とりあえず勝負だ!
ほふく前進で近付き、うつ伏せになりながらキャスト。
おっしゃ、逃げない!!大体この時点で魚にバレて終了となることがほとんどなのだが、こいつらは私の事は見えていないようだ。どんどん近づく。
全く逃げない!私の事は無視して喧嘩ばかり。
これはもう限界まで近付いて、ベストキャストポジションを確保するしかない。
最高の立ち位置を確保出来た。この位置からならば、多少ミスキャストしても大丈夫だ。
さぁ勝負!!
まーったく反応しない。。。。
6匹喧嘩し合ってるのに、全く反応しない。
噛みつき合いの中をルアーを通すと嫌がる。
はぁ?意味分かんねぇよ。。。。
奴らにルアーが異物ということがバレているらしい。
だが最大のチャンスということは変わりない。手を変え品を変え、どんどん責める。
カラーを変え、ミノーのタイプをどんどん変えた。だが全く反応しない。
大アマゴ同士で喧嘩しているのだから、大きいルアーの方が挑発できるのか?
ここで7cmのシンドラーさんのウシワカ
Dコン72も投入。
それも無視。ビックベイトでもあれば食うのか?
20分以上は経過しただろうか?もうお手上げだった。泣きたくなってきた。
ただ奴らは相変わらず私をガン無視。まだ大丈夫そう。
手元に持っているルアーは15個。全て投げ切った。その中で唯一、若干だが反応したルアーがあった。
イタチミノー6㎝、ゴールドウグイカラーだ。
ボウイにも蝦夷にも反応なし。
イタチミノーのチャートには反応しなかったし、イタチミノーの5cmにも反応しなかった。
15個ルアーを投入して、唯一ゴールドウグイカラーのイタチのみ、若干反応したのだ。
さすがにこの群れもプレッシャーで逃げられるかも?もう色々考えない。イタチ1本で勝負すると決めた。
フックを新しく変え、ラインを結び変える。
これで完璧。
その1投目だった。
ルアーが6匹の目の前を通った。そのうちの真っ赤な40オーバーだけがルアーに向けて反転した………。通りすぎたルアーに猛突進。
食った食った食った食った食った食った食った食った食った食った食った食った食った食った食った食った食った食った食った食った食った食った食った食った食った食った食った食った食った食った食った!!!!!!
食った食った食った食った食った食った食った食った食った食った!!!
山奥で叫んだ。
絶対バラさないぞ。。。なにがなんでも獲る!!
大声で叫び続けた。
しかし奴はドラグをジーーーーーと出し、流芯に逃げようとする。
もう泣きたくなる。
そもそもだよ?
春には下流のダムで回遊魚として生息しているランドロックサツキマスだもん。それを本来ならばPE0.8で、8フィートクラスのロッドで対応する魚だよ?
5.6のロッドで、しかもカーディナルのドラグでは太刀打ちできるわきゃぁない。
ドラグを出す出す。耐える私。
数分で収まり寄ってきた。
ここで確認しなければならないことがある。
そう、口にかかっているか、スレなのか………。
間違いなく補食体勢に入り、ルアーを引ったくったことは確実なのだが、これがエラや頭に掛かると価値が半減。もし尾っぽならばもう価値はゼロだ。
『どーせ引っ掛けたずら?』
との批判が飛び交うのは必須。
恐る恐る確認すると。。。。。
口だ………。口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ口だ、クチだーーーーー!!!!
山奥で『口だ』を連呼。
寄ってきた魚をネットでランディング。一回ミスって小便漏れるかと思ったが、がっちりフックが刺さっていたので全く問題無かった。





秋アマゴ、41㎝の捕獲に成功した。
3日目へ続く。


