2/14(金)
世間はバレンタインデーで賑わう。
若い頃は私も浮かれていたこの日。
だが36歳になった私も浮かれていた。
そう、いよいよ一部地域が2/16に解禁を迎えるのだ。
解禁釣行はもちろんとあるダムだ。
ダムにブラウントラウトを狙いに出撃する。
しかしそこのダムは他の止水とは訳が違う。
まず気温。
通いだして今年で5年目になるが、この5年で最低気温がマイナス15℃。
熱くてクラクラしたことは何度も経験済みだが、寒くて朦朧としたことはここのダムが初めて。
そして場所。
車を止めれる場所がほぼ無い。その場所を巡ってギラギラした変態達との争奪戦が始まる。
そして水色
本栖湖は湧き水だから濁ることは絶対ない。あったとしても岸際のみ。ここはダム湖につき、大雨・雪代で釣り不能になることが多々ある。はるばる山梨県から来たのに釣り不能になったことが4~5回ある。
からのポイント。
運良く駐車スペースを確保できて水色がよくてもポイントまでに急斜面を下らなければならないポイントしかないし、崖を下るポイントだってある。
ヒーヒー降りても一台の車に複数人の乗り合い集団に出くわすと、ポイントに立てない。ドン深の絶壁なので、誰も隣には入れてくれない。
本栖湖釣行みたいに『どーぞーお隣入ってくださーい』なんて言ってくださる優しいアングラーは皆無だ(笑)
そんなダムなのだ。
じゃぁなぜそこに通うかというと、やっぱりブラウントラウトが生息しているからだ。
しかも某湖と違って(放流した丸いブラウン)、100%ネイティブ。駆除対象とされている、正真正銘のワイルドブラウンなのだ。北海道以外でここまでワイルドトラウトを狙える数少ないフィールドだ。
多少の犠牲を払ってでも狙う価値がある。





この4年間で捕獲してきたワイルドブラウン達。
45㎝.46㎝.51㎝.53㎝。そして61。こいつらに何度も会いたいのだ。
だがこれまで2/16の解禁日は外してきた。
理由は2日前から場所取りをする変態がいるからだ。さすがの私もそこまで有休は使えない。これまでの4年間は解禁日は外してきた。
だが!今年は解禁日が日曜日!
これはもう行くっきゃないだろ。
2/14、午前中仕事をし、午後から逃げるように会社を抜け出した。
13:30、釣具屋に到着。
いつものお姉さんから年券を購入。200円上がったか?物価高等は痛いところ。
だがいつものお姉さんに会えたから満足。美人のなんのって。
そこからダムまで車を走らせた。
15:00着。
さすがに誰もいないだろ?
2日前の場所取りどいえど、さすがに午後からはいないだろう?
お目当てのポイントへ。
しかしまさかの工事中。。。。
止められない。。。
第2候補へ。
いた。。。。場所取りアングラーが。
『暇人か!この変態野郎!あっ、俺もか。』
第3候補へ。
雪で駐車スペースが埋まっていた。
もうなりふり構っちゃいられん!
数100m離れたところに車を止め、スコップ片手に歩き出した。

1時間かけて雪を払いのけ、ようやく停車。
汗だくだ。。。。
ここまでする価値はあるのだろうか?
あるんです。十分あるのですよ。それほど私はブラウントラウト、ブルックトラウト、レインボートラウトの洋物トラウトが大好きなのである。

雪かきで痩せてしまったので、カロリーを補充。
2日前からの場所取りは有休と雪かきのおかげでなんとか成功した。
これからゆっくり明後日までの時間を楽しみたいと思う。
とはいえ運転と雪かきで疲れ果て、19:00には就寝。
8:00起床。
腹減ってたまらん。

8:15からのビールは最高にうまい。たまんねぇ。

熱々のカレーが染み渡る。
さぁ腹ごしらえは済んだので、湖面まで降りてみようか。
雪だらけ。ハァハァ言いながら到着。

水色は最高。申し分ない。

ロクマルがスッポリ入るイケスを製作。
そして立ち位置を入念に足で踏み固めた。滑って落ちたらたまらんからね。
そしてそして木の棒を使ってエアー素振りを開始(笑)
朝一はあの方角にキャスト。
日が出たらあの方面。
釣れなかった時はあそこの際を。
魚がかかったら、こっちに寄せてここでランディング。
いかなるハプニングも予想して、いかなる大物にも対応できるように体の動きを練習。ナナマルがかかったことを妄想しながら入念に下調べと練習を行った。
これだけやればなんとか明日は結果はついてくるだろう。
ただ一つ気がかりが。
一昨年は大爆発のダムだった。たくさんの釣果が聞こえてきたし、私も50アップを3本獲れた。
だが去年はブラウンはゼロで、サクラも40がたったの2本。あとはチビ数匹。私の友人も、友人の知り合いも『こんな釣れないダムは初めてだ』と嘆いていた。
理由は一つ。
夏の大減水が原因かと思われる。一昨年の夏に壊滅的に減水してしまった。その影響が去年の春にきたのだ。
そして去年の秋、秋サクラマスを狙いにここのダムのバックウォーターを訪れた際も大減水していた。20mは水位が下がってしまっていた。ブレイクに引っ掛かったルアーが取り放題だったもん。
正直今年も厳しいと思われる。
だが諦めないよ。
最低でもサクラなら45アップ。
ブラウンなら60オーバーを狙う。
ナナマルだって諦めてはいない。
時刻は2/15の17:00。ランタン焚いて夜を楽しみたい気持ちをグッとこらえて早めの晩飯にした。
今回の車中泊で新たな料理グッズを購入した。
そう、ザルだ(笑)
冬の夜の車中飯は温かい食べ物に限る。
鍋や湯豆腐は飽きた。
温かい肉まんを釣り場でも食べたい!
ハフハフ言いながら肉まんをアフアフ言いながら食べたい!という思いから挑戦してみた。
クッカーの中にザルを敷き、水を少量入れる。あとは一気に加熱。簡単で熱々が食べられる!
予想以上にうまくいった。
うめぇ。ほんとうめぇよ。
釣り(特に止水釣行)での野食にはとことんこだわりたいと思っている。
釣れない釣りの時に癒してくれるのは食だけだから。
さぁ明日始まる。明日は最低気温マイナス1℃と、ここの地域にしては南国だ。だが朝一は雪が降るらしい。
暖かい雪なんてブラウントラウトが動き回る絶好の日だと思う。
2025年のブラウントラウト釣行が明日始まる!