10/26(土)



2日目の秋アマゴ釣行が始まった。
場所は昨日の支流から大幅に下流に位置する支流を選んだ。
Googleマップ的には水量は豊富で、良さげな感じ。ただ堰堤がいくつか見られたことが気がかりだ。

林道があったので、テクテク進むことに。
かなり奥深い支流なので一時間は歩くと決めたが、林道から渓を見下ろすと我慢出来ない良さげなポイントがいくつもある。
この滝を見付けて我慢出来なくなって降りてしまった(笑)








ここの支流も魚はいてくれた。
初日に続き、2日目も魚を発見出来た。もうこれでこの新規開拓は成功だね。

ここの支流は昨日の支流よりポテンシャルは高かった。魚の量は豊富だし、水量もこちらの方が多い。
飽きない程度にアマゴがポツポツ釣れてくれたが、やっぱりこれだ。






こんなデカイ堰堤が続けざまに出現してきた。
これがまた高巻くのが本当に大変のなんのって。
山梨の堰堤なんて適当に高巻けるが、ここの堰堤
は生半可な気持ちじゃ落っこちてしまう。垂直とまではいかないけれど、『ここ登る!?』と疑いたくなる斜面をよじ登る。

まさかこんなにキツイとは思わなかった為、今日はベストスタイル。ロッドを持ちながらの歩行になる。マジで危険。

『来年は絶対ザックで来てロッドしまいながら登るだ』と強く心に決めた。。。






でもやはりというか、堰堤を越えれば越える程魚の濃さは増してくる。折れそうな心を奮い立たせて次から次へと迫る堰堤を高巻く。

来年はぜってーーーザックで来よう。。。



すると。。。いたよいた。ここまで来た甲斐があった。







見にくくて申し訳ありませんが、矢印の下にいるペアリングのアマゴが分かるだろうか?
写真では見にくいが、ハッとさせられる程真っ赤な秋アマゴに遭遇。

もう大満足だ。

メスが尺程。
オスは35を超えている様に見える。


とにかく真っ赤だった。
先月の遡上タイプの大秋アマゴは赤いというか、赤黒く、どす黒く、グロい感じだった。

この居着きタイプはサイズは35程だが、目を見張る真っ赤な奴だった。

35で真っ赤な居着きタイプ。とてと貴重だと思う。

とりあえずルアーは投げずに観察していると。。。
これもまたとても貴重な場面を見ることが出来た。まさかの滝登りをしたのだった。


初めて見た。
2メートルはあろうかという段差を

『ビタビタビタ』と駆け上がったのだ。


ここ数年、ただ釣りたいたくさん釣りたいという釣りは辞めて、自分なりにじっくり考えて、落ち着いた釣りを心がけていたが、去年辺りからこういった貴重な場面を目にする機会が増えてきた。


気付かれない様に私も後を追いかける。


その一投目。
反応した!
オスが反転して一瞬だがルアーを追いかけた!!!

もう大興奮。

だけどここで勝負あり。


一発で仕留めなければかなり厳しいことはもう百も承知。

そこから何十投としたが、全く反応してくれない。
逃げずにそこに定位はしてくれてはいたが、ルアーには見向きもしない。


一時間以上粘ったがギブアップ。

私の負け。魚の勝ち。




完敗だった。




ここでちょっとやさぐれる。


『よくInstagramで秋アマゴ釣っている方がいるがどうやって釣っているんだ!?引っかけちゃいんだろうな!???』

とやさぐれる(笑)

そんなやさぐれたくなる程、秋色を纏ったアマゴに口を使わせることは不可能に近いことだと改めて痛感。

けどあと1歩だと思っている。
以前はこういったシーンにする出会えなかったが、ここ最近は勝負をするまで奴ら秋アマゴ達に近付いているのだから。

あと少し。
もう少し経験を積んで、数年のうちには私にだって絶対獲れる!

と強く思いこの場を後にした。

するとこの支流の支流を発見。

絶対誰もこんなところ入らないだろ!?

と意気揚々と進むと










そっこーで退渓。今はこやつらを釣っている時間は無い。

すぐさま元の支流に戻ったがここでギブアップ。とんでもなく大きな堰堤に出くわしてしまった。
この堰堤はロッドを持ちながらの歩行は危険。

来年のお楽しみにしてこの支流を後にした。


ここまで6時間。
見つけた秋アマゴは10本程。

秋アマゴは獲れなかったが、ここの支流探索も大成功となった。



もう体はヘトヘト。集落まで下山して温泉に入った。











トマトが染み渡る。。。。
残すは明日(10/27)の朝イチのみ。
朝イチのみだがら、本流筋で銀色のアマゴを狙うつもりでいたが、昨日今日と体はもうズタボロ。度重なる高巻きで体はやられきっていた。

ザックで来ていたらこんなに体も疲れなかったのに。。と後悔が。


けれど。
昨日のたくさんのペアリング達。
今日の真っ赤な奴らの滝登り。
話をしてくださった工事現場のおやっさん達やテンカラ師の方。とても良い人達ばかりだった。


そんな時間を過ごさせて頂いたのだから、残りの一日は潔く諦めることにした。




こうして私の2024年の渓流釣行が全て終了した。

結局秋アマゴは獲れなかったし、9月の頭に良いブラウントラウトを釣って以来、まともな釣果はゼロだった。とても厳しい後半だったが、秋アマゴの産卵にペアリング達に滝登りに、地元では絶対にお目にかかれない光景を目にすることができ、かけがえのない経験をさせてもらった。

今回の旅は大きなトラブルもなく、私にとっては成功だったと言える。
来年この地を訪れ時は、今回の旅を生かして最高の装備で挑みたいと思った。


来週からはようやく本栖に出向きたいと思う。
2024年も残りわずか。
あとは本栖湖釣行でゆっくりのんびりしたいと思う。


秋アマゴ釣行、完!