注意・圏外地域に遠征していた為、おとといから1日ずつアップしております。


9/28(土)

AM3:00起床。

今日は一回も起きずにぐっすりと眠れた。

前日歩き疲れたからだろう。

そして体に異変が。

足に赤いブツブツが大量に出てしまった。

風呂も入らず、ゲータースタイルで濡れたまま布団に入ったからかぶれてしまったようだ。


山の中で車中泊していると、大なり小なりトラブルは起きる。今回の体調不良は困った。けどもちろん諦めないよ。こんなことでは。



場所は確保しているからこんなに早く起きなくてもよいのだが、一応ね。沢割りでトラブルにならないようにね。


案の定、釣り人らしき車がどんどん走っていった。その全員が一瞬スピードを緩めるが、私とプロの方の車を見て素通りしてくださっていた。



とりあえず腹ごしらえ。腹は減っていなかったが、むりやり無理やり詰め込んだ。

昨日と同じ事をしていたら今日も釣れないことは明白なので、昨日と異なることをする。

その一つが空腹だ。

昨日はおにぎり5個持っていったが、午前のうちにあっという間に食べきってしまった。午後からは当然のように空腹になり、空腹のままの沢歩きはフラフラだった。なのでそういうところから改善していって秋アマゴに挑むことにした。


ゲフゲフ言いながらラーメンをたいらげた。





それから4:00。その辺りからぞくぞくと人が集まりだし、結局私を含め5人がそこの車止めに集結した。しかしその4人全員がとても良い方で、もう最高の時間だった。


プロの方。

普段サクラマスをやられている方。

毎年ここにチャレンジしているお二方。

そして私。


全員プロの方の事はご存じで、トラウト話に花が咲いた。


そこから沢割りをする。

するとそれはいらぬ心配だった。

まさかの全員が違うポイントを選択していたのだ。

皆『あそこの支流が怪しい!』

『下流域で真っ赤な奴を見た!』

『真ん中に入らせてくれ!』

『俺は上流!』


と、皆さん夢に期待があふれまくっていた。


話し合った結果、5:30にまず私とサクラマスを普段やられている方が最初に出発することとなった。


林道を二人で歩く。


こんなことがあるだろうか?

私より10程上の初対面の方と、林道を歩きながら、笑いながら歩いているのだ。


本当に不思議で楽しい時間だった。初対面の方と30分の道が全く気まずくなく、あっという間に目的地にたどり着いた。


私は前日に目星を付けていた真ん中に入渓。その方は下流に向かっていった。以前50クラスの真っ赤な奴がいたそうだ。


もうこの旅は最高だね。


川に入って昨日同様、ロッドは振らず秋アマゴを探しながら登っていった。

そしてこのポイントにたどり着いた。↓







そう、昨日メスがハタイていたポイントだ。
ハタイていたのだから、間違いなく奴らは昨日から動いていないはず。ここで卵を産むと決めているはず。

案の定、メスがまだハタイていた。
オスは見当たらなかったが、必ずいる。
写真右手の岩の下に潜っているのだ。
絶対そこからメスを監視しているに違いない。






時刻は7:00。
さぁここから我慢勝負だよ。
秋アマゴと私の我慢比べが始まった。




とりあえず腹が減らないようにちゃんとしっかり食べる。
川を見ながら、木々を見ながら、アマゴを観察しながら、ゆっくり癒されながら時間を過ごす。

あっという間に2時間が経過した。
その間、オスが顔を見せたのは2回。
真っ赤な巨体を2回出した。
ルアーは投げなかった。まだその時ではない。
そして2時間が経過した辺りから精神に異常がきたしてきた。






電波の無い山の中でただ座っているとおかしくなってきた。
ただ意味もなくルアーリターンを伸ばしてみたり、鼻歌を歌ってみたり、徐々にキモくなってきた(笑)





そして4時間後。
ただただメスを監視している。
いよいよ本格的に狂ってきた。






この石はナイフになるな!?とかブツブツ独り言を言い出したり。



タワー作ったり。




もう暇すぎて狂ってしまった。
その間オスが顔を見せたのは4回。
スーーーっと出てきて、ノターーーと逃げる。その繰り返し。
予定では16:00まで粘るつもりでいた。
しかし時刻が12:00を過ぎた頃、遂に私の堪忍袋の尾が切れた。


ギブアップ。


思いっきり立ち上がり、ルアー投入!
ビシビシトュウィッチした!
案の定、何も釣れなかった。

7:00~12:00まで5時間粘ったが、撃沈してしまった。


しかし全く悔しくない。
この場から離れられる安堵感で満たされていた。嬉しくてたまらなかった(笑)

もーほんとに変態過ぎる、この釣り。


そこから斜面を駆け上がり、下流に向かった。朝ご一緒してくれた方の姿は見当たらず。
下流からまた秋アマゴを探すことに。

すると。。。。目を疑った。






写真ではかなり見にくいが。。。。

いた。。。。いたぞ!!!!

しかも巨大も巨大。45は楽勝に超えている。50あるんじゃないの?
しかもペアで、メスがハタイいる。

しかもしかも。30~40程のおそらくメスが4.5匹そのペアにまとわりついている。

息を凝らして見守る。
一生懸命メスがハタき、巨大なオスがピッタリ付いている。
その回りをデカイメスがうろちょろうろちょろ。

とりあえず数分見守った。
そして意を決してルアー投入。

ガン無視。

だけだそのペアは逃げない!昨日まではルアー投げる前に逃げられたり、ルアー通したら逃げていたが、このペアは逃げない。完全に産卵モードのようだ。
これはもらった。釣らせてもらうよ。


そこから投げる投げる投げる。
カラーチェンジから、ルアーチェンジ。
シンキングからフローティング。
スプーンまで投入した。

2日目でようやくまともに勝負が出来た。

だがオスメス共にガン無視だ。

もう試すルアーが無い。
するとタックルボックス奥にある、とあるルアーを思い出した。

シャッドだ。

クリアウッドさんのシャッドを思い出した。

それを投入すると明らかにザワザワする奴ら。
何投かしたところで。。。。








普段なら大喜びだ。
このアマゴ。普段なら大喜びなのだが、関係の無い普通のアマゴが反応してしまった。

けれどしばし見惚れる。
こんな良いアマゴ、山梨では中々お目にかかれない。ちょっと嬉しい。

場荒れを心配したけど、あのペアはお構い無しに定位していた。
シャッドを何回も何回も投げた時。

遂にきた!
カツンと明確なバイト。しかもオス!思いっきりフッキング!


のった!!!!!!!!!、


そこから半端ないパワーで下流に下られた。
ドラグを緩めて走らせる。
心臓が破裂しそうだ。


しかし遠くで暴れる秋アマゴを見て落胆してしまった。
やっと掛かった秋アマゴだったが、まさかの背ビレにフックが刺さっていたのだ。

もう放心状態だった。
3日前から前泊までして、昨日1日歩き疲れ、今日も5時間も座っていたのに、やっと掛かった特大のアマゴがスレ掛かりだなんて。

もう悔しくて悔しくて恥ずかしくて恥ずかしくて、アマゴに申し訳なくて申し訳なくて、泣きたくなった。なんとか浅瀬に誘導したアマゴは45を有に超え、50あったかもしれない。



正直に話します。
ここで私の中のあ天使と悪魔が顔を出してしまった。

『釣ったことにしちゃえよ』


と。こんなアマゴ二度と出会えない。

スレも口も嘘付けば分からないよ!と。


でも私は自分の体の変化に気付いていた。

足は震え、顔が赤面していた。

それは感動の反応ではく、むなしくて恥ずかしくて魚にわ申し訳ないと思う反応だった。特に顔が熱くなっているのが自分でも分かった。


私は泣きそうになりながら、そのアマゴを逃がした。私には嘘を付くことが出来なかった。

ただただアマゴに悪い。
産卵期に釣りをしていることだけでも悪いのに、引っ掛けてしまい、嘘をつこうと一瞬でも思ってしまった自分に情けなくて。


写真も取らなかった。
サイズも計らなかった。
魚体にももちろん触らなかった。


ただこのアマゴにダメージをこれ以上与えずに、少しでも早く逃がすことを考えた。


自分の目が潤んでるのが分かった。
それ程悔しくて、情けなかった。


私は一瞬嘘をつこうとしました。本当に情けない。
逃がしたアマゴは下流に消えた。
取り残されたメスは困りながらハタイていた。

30分程経った頃か?
そのオスが元の場所に戻ってきてくれた。
メスとまたペアになってくれた。
その光景に安堵しながら、そこの場所を後にした。



そもそも産卵に入っているアマゴを狙ってること自体、賛否両論あるし、罪悪感がある。この釣りは故意ではなく、まちがって引っ掛けてしまうこともある。仕方ないこと。
けれど一瞬でも悪魔が顔を出した自分が情けなくて。。。反省することとなった。

それから15:00過ぎまでやったが、全くの撃沈だった。









楽しみにしていたチャーハンもそこまで喉を通らない。

今夜は色々反省しよう。