車中泊から目を覚まし、朝2:00起床。
昨日はブルックに癒されたが、さぁ今日が本番。
中禅寺湖釣行が始まった。
一年前の6月。意気揚々と中禅寺湖まで来たのに、まさかのG9サミットで禁漁となっていた中禅寺湖。湯川でしか釣りが出来ず、とぼとぼ帰った。それもこれも下調べを怠ったせいだった。今回はしっかり漁協HPを見て、釣りが出来ることを確認。今日に至った。
今回の目的はゴールデンに輝くブラウントラウトを中禅寺湖で獲ること。
あの黄色味が強く、光の加減で金色にも見えるブラウントラウトは山梨はもちろん、犀川にも、普段行くダムにもいない。
山梨から行ける距離だと中禅寺湖だけだと思っている。
ブラウントラウト
本マス
レイク
の順番で釣ってみたい。(何気に本マスってやつも気になる)
まず遊漁券を購入すべく、朝2:30に店に向かった。3時から販売開始なのだが、ビックリ。すでに30人近くが並んでいた。
しかもなんだが異様な雰囲気。アングラーの方々の殺気が怖い(笑)
店が開くと、もう戦争状態だった。走って店の中に入って、走って車に戻るアングラーの方々。場所取りをするようだ。その光景にもう呆気にとられる本栖湖民の私。
しかも皆、手に遊漁料(2700円)をオツリ無く握りしめて、叩きつけるように精算されて鬼の形相で車に走り去って行った。
そんな戦争状態だとは知らなかった本栖湖民の私は、チンタラ財布をポッケから取り出し5000円を出した。オツリを貰ってる最中、もう後ろのアングラーの方々の圧が半端ねぇ。マジで怖ぇ(笑)
本栖湖では年券があり、場所取りも無い。ゆっくりほのぼの出来る釣りだから、このような光景に慣れていない。
なんとか精算を終えて逃げるようにポイントに向かった。
場所は国道側を選択。
この時期は山側が好調らしいのだが、駐車場から歩いて30分以上かかるらしい。しかも人がすごいとのこと。
あの鬼の形相アングラーの方々と肩を並べて釣りをする勇気は無い(笑)人が少ない国道側を選んだ。
けど事前情報だと、国道側だって中々捨てたもんじゃないらしい。ブラウントラウトの実績も勿論あるし、本マス(そもそも本マスってなんだ？気になる。。。釣ってみたい)の回遊コースにもなってるとのこと。
3:30、湖面に降り立つ。4:00～19:00までが釣行出来る時間と漁協で定められている。岩に座りながら時を待っていると、隣から怒号が。。。
『てめぇぇぇ。何やってんだ！？湖面からすぐ出ろ！通報するぞ！てめぇぇぇ！』
もう先程の店の光景といい、この怒号といい、中禅寺湖に精神的にやられそうだよ私は(笑)
私の隣にいたルアーマンが、まさかのルールを破って釣りを開始していたのだ。それをフライマンの方が怒号と共に注意していた。
ヤバイね中禅寺湖。ほんとに。
けどそれ程皆必死なんだよね。
それ程中禅寺湖の釣りはよく管理がされている証拠だし、皆中禅寺湖のトラウトを愛してるんだろうな。と実感。
本栖湖もこれぐらい厳しくなれば、魚ももっと増えるんだろうな。本栖湖が甘いくらいかもね。
あと1分。
注意されたルアーマンは逃げて消えていた。(マジで通報されたのかな？)
そして4:02に、いよいよスタート！
なんか怖いから、2分程回りの様子を見た(笑)
微風ながら湖面はサブサブと荒れている。
釣れそうな雰囲気ムンムンだ。
だがかなり寒い。山梨ではこの時期にしては考えられない寒さだ。ウェーディングするとガタガタ震える。けど回りのアングラーは腰まで入っている。私は無理。太ももまでにしといた。
波立っているので、まずはロンズ9㎝、パール鮎からスタート。いつドカンとくるか分からない状況に興奮が止まらない。
いいね初めてのフィールドは。ほんとに最高だ。
本栖湖にはもう数年前から飽きてたし、ダムもブラウンを獲ったことで気持ちが落ち着いている。
こうやって何事にもチャレンジして、一度きりの短い人生にどんどん新しいフィールドに出掛けることはモチベーションアップに繋がってとても良いと感じた。
それから一時間投げたが反応無し。
ライズ無し
ベイト無し
中禅寺湖=大量のワカサギが接岸していると勝手に想像していたが、一匹も見当たらない。
今朝の気温低下と波で消えたか？
その後スプーンの表層引きにチェンジ。
狙いはブラウンと本マス(だからなんなんだよ本マスって。。。気になる)なので、表層勝負。ボトムはやらない。
6:00。
当たらない。。。
マジかぁ。。。。悔しい。
ここまで一匹もベイトを見てなかったが、日が出てから15㎝程のウグイの群れを見かけた。こいつらが補食されていることは間違いないだろうが、いかんせん数が少ない。10本程度か？
やっぱ山側がいいのかなぁ？
7:00までやってギブアップ。
早々に休憩に入った。
ゴロゴロしながら計画を再度練り直す。
果たしてこの場所が合っているか間違っているかは勿論まだ分からない。とりあえず場所移動はせずに、夕方もここでやってみることにして昼寝に入った。
17:00再開。
朝とはうって変わって、生暖かい風が吹き、いい感じに荒れている。これで釣れなきゃ自分の腕を疑うまでだ。
そして釣れない(笑)
時刻は18:00。今朝怒号が飛び交った岬にはルアーマンが一人。俺もそこに入りたいんだよなぁ。と思っていると、まさかのその方が帰った。
すぐさまそこに入った。
雰囲気は私がいた場所より良い気がする。
気がしただけで釣れない。
時刻は18:30。19:00以降は釣りが禁止になる中禅寺湖なので焦る。
スプーン、シンペン、ロンズ12㎝とローテーションを繰り返し狙う。
だが釣れない。
時刻は18:54。もう無理だ。さすがに。終わろうかと思ったがここで粘った。この判断が、ボウズかあれかの命運を分けた。
時間にしてあと4投というところか？
そこでロンズの9㎝パール鮎に変更。最大限のフルキャストをした。
そしたら左に逸れてしまった。これがまた命運を分けた。
あと5分でキャストミスをした自分にイラつき、『チッ』と舌打ちをしながらも、ゆっくりゆっくりトュイッチしながら巻くと……
ズドッッンッッ！！！！！
ベイトもいない。ライズも無し。魚っ気ゼロからまさかのバイト！
人目を気にせず吠えた！『うっしゃぁぁぁぁ』と。
強烈な引きから50アップの期待が高まる。
そして魚種はなんだ！？
ブラウンか？ホンマスか？レイクか？
震えながら、吠えながら、暴れる魚をいなして無事にキャッチ
18:57。中禅寺湖の神様は私にご褒美をくださった。こんな私にご褒美をくださった。ギリギリセーフとはまさにこのこと。
マジか。。。ブラウントラウトじゃないか！！
ダメだ、クラクラしてきた。まさかこんなドラマが起きるとは。だって残り3分だよ？生きてて本当によかったと心から思った。
目標の黄色味が強いゴールデンブラウントラウトではなかったが、シルバー系の満足行く個体だった。
初めての中禅寺湖釣行。
朝からの人間模様に嫌気が差しつつも、粘って粘って、残り3分で仕留めたブラウントラウト。山梨県から通って本当によかった。
ビールがうまい！
もう満足なのだが、明日はいよいよ最終日。3泊4日の旅もあっという間だ。
明日は大雨になる予報。
雨の止水は大好きだ。
更なるサイズアップと、ゴールデン色に輝くブラウントラウトを明日獲りたいと思う。
今日はぐっすり車中泊が出来そうだ。
47㎝だった。
