9月24日(日)、朝8:30自宅を出発した。
場所はとある県のとある渓流。家から3.5時間の長旅だ。そこには40を越す大秋アマゴが生息する。私の本気の秋アマゴ釣行が幕を空けた。
けど24日は釣りはしない。前泊の場所取りのためだ。13:00着。ここから次の日の朝までここで待機。ここの車止めを一番に確保しないと先へは進めない。勿論私が一番乗りだ。

手作りカレー(笑)
ここでゆっくり昼飯を食べ、スマホで映画を見て、ゆっくりと時間を楽しんだ。
そして今日。9/25、朝5時半から林道をかけ上がった。熊多発地帯につき、バクチクを鳴らしながら進んだ。
一時間林道を歩いてスタート。

辺りは足跡だらけだった。かなりの人間が入ってる模様。
案の定全く釣れない。けれどそれでいい。数釣りなんて興味ない。狙いは秋アマゴのみ。
そんな中、開始一時間で出会ってしまう。
目の前を悠々と泳ぐ35程の秋アマゴが。真っ黒に染まった魚体を私に見せつけるかのように泳いでいた。
震える足。こわばる手。私は動揺し過ぎてダメだった。
そんな私に釣れるわけもなく、そいつはキャストの前にサーーーッとどこかへ逃げてしまった。
残念。けれど俄然やる気が出る。
そしてその数分後。また秋アマゴ(泣)次は軽く40を越えていた。そいつは流れの吐き出しにユラユラと漂っていた。
そこで私は膝をつき、ほふく前進の様に近付いた。ゆっくりゆっくり気付かれないようにキャスト出来る距離まで近付いたのだが、そいつもまたキャストの前にサーーーッとどこかへ消えていってしまった。
奴らの警戒心ときたらハンパない。背中に目がついてるようだった。
この数分間で2本出会えたが、いずれもまだベッドを探し途中のようだ。まだ遡上中の秋アマゴはまず釣れない。ベッドを見つけた個体じゃないと釣れる気がしない。(そんな個体、私見たこともないんだけどね)
2本の真っ黒に染まったアマゴを目撃できたが、四時間登って結局この有り様。



まぁいい。狙いは秋アマゴのみ。けれどどうしよう。もう狙った区間を叩き終えて車に戻ってしまった。
そんな中無い頭で色々考えた。
そもそもだ。そもそも秋アマゴを釣るようなアングラーは変態だと思う。気チガイだ。
そんな気チガイに私もなりたい。
そんな思いから私は再度同じ林道を歩き出した。また一時間かけて元のポイントへ戻った。
歩きながら
『こんなことして意味あるのか?』と不安になりながらも『俺は変態になるんだ』と言い聞かせながら黙々と歩いた。
そして朝一に35程の秋アマゴを見つけたポイントに再度入った。
これがまさかの大当たりだった。
ゆっくり静かに登って行くと、まさかの大アマゴが底をハタイていた。ビックリし過ぎて固まってしまった。
今朝のとは違う個体で、40は軽く越えた真っ黒な大アマゴが川底を必死にハタイいた。
ハタイているということはそいつはメスということだ。その回りにはオスの真っ黒に染まったアマゴが5匹もいた。
朝一にはなかった光景に、ビックリと感動と『なんで朝一はねぇんだよ!?』との怒りが。
数分間観察したがもう感動だった。メスが必死に川底をほじって(産卵後で砂を被せてるのか?)、回りには無数の雄達。必死に精子をかけているのか、五匹は喧嘩をしていた。
秋鱒を狙うのには賛否両論ある。否定的な意見もたくさんある。
私は色々考えた結果、釣ると決めてこの地にいます。確かに全く心が痛まないと言ったら嘘になる。
けどね。やっぱり釣りたいんだよ秋アマゴ。
漁券を購入し、決まった期間(3月1日~9月30日)で正当な道具を使って正当に釣る。
私は決めた。
秋アマゴを私は釣る!と。
気分を害した方がいたら申し訳ありません。
ハタイている奴の前方キャスト。
もうガン無視だった。5投したが丸っきり無視。けれど回りの雄達はもうルアーにぶちギレ。食い付いくる。そいつらは釣らない。なぜかというと。。。
まぁ小さい。
メスは40以上なのに、雄ときたら20もない。5本全てだ。なんでこんなにアンバランスなのだろうか。
本当は雄のデカイやつが目的なのだが、今回はそうは言ってられない。メスに向かってキャストキャストキャスト。
ダメだった。。。10分程挑んだが、丸っきり無視。最後はどこかに消えていって戻ってこなかった。
しかし雄達はメスが消えてもそこに低位し、喧嘩をしていた。その雄を狙った一投目。

出たよ、秋アマゴ。
正真正銘の秋アマゴ。産卵行動に入った、まさしく正真正銘の秋アマゴだった。
最高に嬉しい。
けどさすがにちょっと小さすぎる。せめて尺はないと。
そこから一時間。座ってメスが戻るのを待ったが二度と姿を見せることはなかった。
この結果から、奴は産卵が終わり卵に砂をかけていた最中だったのか?と自分なりに想像してみた。
千載一遇のチャンスを逃して落ち込んでいたのだが、今日は違った。
遂に出たよ雄が!!
今度は真っ赤?ピンク?に染まった鼻が落ちた奴に出くわした。
流れが緩やかのところに低位していたので、はっきり見えた。真っ赤の雄だと。サイズは35程。
ユラユラと泳いでいた。間髪いれずにキャスト!
無視!
キャスト!
無視!
キャスト!
逃げられた。。。。。
こぉして私の秋アマゴ挑戦は終わった。
秋アマゴを4回も見れたことは本当に素晴らしい経験だった。
あのハタいていた姿。本当に一生忘れないと思う。素晴らしい体験を大自然に経験させて頂いた。
笑われてしまうかもしれないが、あの光景を見たことでアングラーとして少しは成長出来たと思った。
リベンジ確定。次回リベンジ釣行が始まる。
しかも明後日(笑)





