K君……。その青年は私が尊敬する3人の中のトラウトマンのお一人。


その青年は冬は鉄砲打ちでシカや熊を追い求め、春にはダムへ陸封型サクラマスを追い求める。ダムで陸封を調教したのち、7時間かけて毎週、本当に毎週のように降海型サクラマスを求めて東北に通う。そして車中泊で粘るそう。平日には仕事帰りに遡上アマゴを狙い、空いた時間に養蜂もするそうだ。


そして地蜂も獲りに遠征するそう。


もう笑うしかない(笑)


何より一番驚きなのが若干21歳だということ。35歳の中年の私はもうたまげて声もでない。自分が21歳の時なんてブラックバスをただ闇雲に狙ってただけなのに。


そんなK君に初めて出会ったのは去年の2月のダム釣行だった。大雪でどうにもならず、車を止められずにウロウロ徘徊していた時。快く隣に止めてくださったのがK君だった。その日は一緒に釣りをし別れた。

そんなK君と今年の2月にまさかの再開を果たした。その時に『夏に渓流一緒に行こう!』と約束をした。



それが今日本当に実現できたのだ!嬉しい限りだ。しかも県外の渓流に案内してくれるとのこと。




そこの渓流は山梨から三時間半と遠く、中々気軽には行けない。そこの水域は私も何度か言ったことはあるけど、年に一回行くかどうか。今年初のその水域に案内して頂けた。


アマゴとイワナの混生地域とのこと。尺アマゴ狙うよ!


しかしここで事件が。

林道を二人でテクテク歩いていると、2メートル程目の前を熊が猛ダッシュ。泣きたくなるとはまさにこのこと。過去に3度熊に出くわしているが、目の前は初めて。しかも子熊。一人だったら撤退も考えたが、二人で話し合って進むことに決めた。



会話をしながら熊鈴を鳴らしながら歩いていたが、2メートルまで接近してしまった。熊鈴の音量だけでは厳しいか?

熊スプレーは常に携帯している。

とりあえず前に進もう。今日はきっとなにかあると。



朝5時スタート。





じゃんけんをし、K君からスタート。一匹釣れたら交代だ。するとすぐさまK君のバットから曲がるロッドを見る羽目に(笑)



まさかの39イワナ。泣き40。もう唖然。山梨には到底起こり得ないポテンシャルの高さを見せつけられた。なぜじゃんけんでグーを出したかと後悔しかない(笑)


しかし気を取り直して私もスタート。




このアマゴがででくれれば最高だ。はるばる来た甲斐があった。


けれどここから大苦戦。梅雨の雨で河川は増水。渓流域とは思えない水量。川渡り中、2回流されてずぶ濡れ。



流れの押しが強く、思うように川を渡れない。ポイントは白泡で潰れ、ルアーを通せる範囲も限られる。

大苦戦。








けれど初めての渓流。初めてのアングラーとの釣行。楽しさしかない。6時間程釣り上がり終了した。本来ならもっと上へ行けるそうなのだが、いかんせん流れが早すぎて危険。流されて死んでも困るので終了となった。


K君本当にありがとうございました。これから毎年コラボしよう!遡上アマゴ教えてね!

そんなこんなで結局一人10本は獲れて満足だった。(私にはデカイのはまた釣れなかった)




そして現場で酒を飲む。

そう、明日もやるのだ(笑)けれど午後までには家に帰らないといけない。この地域にはダムが隣接している。明日はそこのダムで朝の2時間のみランドロックサツキマスを狙う。

そこのダムはいつものブラウントラウトのダムではなく、サツキのみ(ほぼね)が生息するダム。

気温水温が高くほぼ間違いなく釣れないだろうけれど、ただ帰るのはもったいない。明日ちょろっとやってみる。