去年の10月、大遠征をしてきた。
青森県の十和田湖に赤い宝石、雄のヒメマスを狙った旅だった。
それはもうとても貴重で尊い経験となり、あれから8ヶ月経った今でも勿論心に残り、これから10年経っても忘れることはないだろう、思い出の旅となった。
『大袈裟では?』と笑われるかもしれないが、もういつ死んでもいい。そのぐらい尊い釣行だった。その経験を生かし体が動くまで毎年一回は遠征すると誓った。
35歳になる今年。小さなニッコウイワナをただ乱獲して喜ぶ釣行は辞めると決めた。
『年を取り遊ばなくなる』のではなく、『遊ばなくなるから年を取るんだ。今この瞬間が人生で一番若いのだから。明日には1日年を取ってしまう』。YouTuberの伊豆のぬし釣りさんから得たこの尊い言葉を自分の合言葉にさせて頂き、トラウト大国栃木県に出向くことに決めた。それが去年の12月。半年間練りに練っての旅だ。
3泊4日の私にとって大釣行だ。
何故ゆえに栃木県か?トラウト大国長野県、北海道、岐阜県、トラウト大国は数知れず。けれどあの宝石は栃木県じゃなければだめなのだ。この目で一度でいいから拝んでみたい。
朱点界の王様、ブルックトラウトを。
このブログで何回も書かせてもらっているが、私は根っからの洋モノ好き。洋モノの変態。夜な夜な見る動画も洋モノばかり。(嘘、ごめん)
なぜそこまで洋モノにこだわるかというと、あの嘘みたいな朱点やカラーに興奮するからだ。もう性癖と言っても過言ではない。(笑)
アマゴやサツキマス。ヤマメやサクラマスのようなシルバーの透き通るボディよりも、嘘みたいな絵の具のようなペンキのような、自然界が作り出したとは到底思えない程のあの朱点に興奮を覚える。
私が一番好きなトラウトはブラウントラウト。そのブラウンにも勝る、あの外来魚。一度でいいから釣ってみたい。
外来魚問題は非常に悲しい。
本栖のレイクトラウトも、長野で繁殖し続けているスモールマウスも悲しい問題だ。けれど私は外来魚の魅力にとりつかれている。定年退職後にはあのピーコックバス(体色がもうヤバすぎる。まさにキチガイな色に興奮が止まらない(笑))を釣りに海外に出かけるつもりでもいる。
それは当分先の事なので、まずは手始めにブルックトラウトを実際に狙うことにした。
そんな思いから今年の遠征を4時間かけての栃木県の旅に決めた。
場所はそう、あの湯川だ!
湯川は勿論ブルックの放流はなく(ニジマスの放流はあるみたい。)、キャッチ&リリースが徹底されている。100年程前に海外から移入されてから、そこで繁殖し世代交代をし続けている完全ネイティブのブルックトラウト達。
実は2000年の夏。当時小学6年生だった頃、家族で湯川に釣り旅行に出掛けたことがある。今思えば親父は大変だったと思う。その時はバス用のタックルに10ポンドのラインというタックルで、ニジマス、何かのトラウト、ブラウン(多分ブラウンだったと思う。。。12歳の私には判別不能だった)の3本を釣り上げることに成功した。(12歳の子供のくせにまさに奇跡)。
ニジマスが釣れたことは間違いない。けれどブラウンが本当にブラウンだったか謎。そしてその何かのトラウトっていうのがはっきり思い出せない。多分イワナだった気がする。けれど湯川にイワナはいないはずでは?いるのかな?ブルックをイワナと勘違いしただけでは?
と悩む毎日。写真があるんだけど、ボヤけててわからない。ブラウンもいるのか?さすがに12歳の子供にはニジマスしか判別出来なかった。
なのでしっかり写真に納める事が今回の目的だ。サイズには拘らないつもり。チビでもいいんだ。そしてオスでもメスでもどちらでも構わない。
ただ3本は獲りたいブルックトラウト。たった3本でいい。山梨から4時間かけて行くのだから3本は獲りたい。綺麗で心から興奮できるブルックトラウトであれば、どんな魚体でも構わない。
これが今回の目的。
この四日間の旅を無事に成功出来た時、私はきっとまた言葉では言い表す事が出来ない高揚感を得る事が出来ると信じてる。
3本でいいんだ。誰にも認められなくてもいいんだ。どぉだこぉだ他人に能書き言われてもいいんだ。ただ自分自信が満足できて、自分自身が10年経っても忘れられることのない旅になれば、
大満足の大成功だぜ!!!
ただいま現場で車中泊中。栃木は只今ドチャ雨。残念だけど、外での飯を諦めた。
1日目は移動時間だけに費やした。4時間の一人ドライブは身体にこたえたが、SUNTORYの白州が癒してくれた。この未知な土地でのたった一人の車中泊。これもまた尊い時間。真っ暗闇での車中泊。興奮する(笑)
さぁ明日、3本目指して頑張るよ!
明日湯川でブルックトラウト
明後日……
明明後日……
洋モノ(外来魚)最高!
