次期首相確実の小泉進次郎が、「賃金を5年で100万円増!」と発言しました。
政治家特有の言い回しに騙されてはいけません。
この公約は、元々の賃金をいくらに設定するかによって、状況が全く変わります。
仮に年収が1000万円の人がいたとすると、5年後に100万円増やすには、たったの2%上昇で実現できることになります。
1000万円*1.02の5乗(5年)=1104万円
物価の上昇率が2.7%なので、実質的にはマイナス賃金でも公約実現です。
日本の平均賃金は452万円です。
これを元に5年後に賃金が100万円増えるには、毎年4%賃金が上がれば達成できます。
物価上昇は2.7%なので、賃金が1.3%程度上がれば公約達成です。
大企業はベースアップ4%以下でしょうか?
つまり、この公約は政治が何もしなくてもほぼ実現可能な公約なのです。
そもそも政治が企業の賃金をどうこうできませんけれども。
さらに、「5年後に」と言ってることにも注意が必要です。
総理大臣の任期は4年です。
小泉、5年後にお前はもういないだろ?
政治家は大体5年後の公約を出してきます。狙いは責任逃れです。
5年後はもう辞めてるので、責任を取る必要がありませんし、そもそも5年間も公約を覚えてる人も少ないです。
岸田は首相選挙で「所得倍増!」って言ってました。
いつの間にか「金融所得倍増!」と、株券を持ってる金持ち政策に変わり、それさえ実現できてません。
これが自民党の政治家です。
どうせ今言ってる公約も絶対に実現しません。
それを国民に見透かされてることに気がついてないことが、もうすでに自民党が終わってることの証左です。
