私はReHacQをよく見るのですが、「経済の森」というコーナーを興味深く見させてもらいました。
それによると、
日本は労働生産性が上がっているそうです。
それにもかかわらず、実質賃金は上昇していません。
かつて、大手企業は失われた30年の間、
「労働生産性が低いから賃金が上がらない」
と御用学者などに説明させてきました。
つまり、会社の言い分を端的に言うと、
「賃金が安いのは労働者が悪い」
というのが会社側の言い分(言い訳)です。
ところが、日本の労働生産性は失われた30年の間、ずーっと上がり続けているそうです。
つまり、日本の労働者は直向きに頑張ってきた。
大手企業はこの労働生産性の恩恵を自分の儲けとして収奪してきた、というのが実情らしいです。
その証拠に、日本より労働生産性が低いドイツやフランスは、日本以上に実質賃金が上昇しています。
問題なのは、このことに日本の企業経営者が気がついていないということだそうです。
企業経営者は業績がどんなに良くても、
「物価上昇分だけ賃金を上げれば良い」
というふうに悪気もなく思っていて、労働者に還元しないそうです。
もっと悪いことに、非正規雇用の人は実質賃金上昇分に全くカウントされない。
つまり実態的には非正規の人は賃金上昇の蚊帳の外に置かれていて、これもまた日本の実質賃金が上がらないことに寄与しているそうです。
大変勉強になりました。
