PS5 Proが高すぎる問題が話題ですが、
「PCを自作した方が良い」
というSNS上での意見(私も同意見ですが)に対し、
「いや、PCを自作したらもっと高くなります」
という記事が出てきました。
その記事をざっくり要約すると、
「PS5 ProのGPU性能はRTX40シリーズに近く、このGPUを搭載したPCを自作するとPS5 Proよりも高額になる」
とのことです。
私的にはここに反論の余地があると思うわけです。
この記事で出てくるRTX40というのは、NVIDIAのGPUのことです。
最近、NVIDIAは暗号通貨のマイニングブームから始まり、AIブームに乗って莫大な利益を上げています。
NVIDIAの利益率は80%と言われていて、暴利を貪ってると言っても良いレベルの利益率です。
もうコンシューマー向けのNVIDIAのGPU は個人ではなかなか手が出ないレベルに到達しています。
RTX40レベルのGPUだと、GPU単体だけで10万円位します。
上に書いたように、利益率は80%なので、減価率は20%。
円安の影響もありますが、GPUはAIブームが無ければ3〜4万円程度のはずで、実際にブーム前のGPUの値段は3万円程度でした。
ところで、PS5のGPUはソニーとAMDが共同開発したGPUです。
当然、利益率はNVIDIAのものより低いです。
ところがソニーは近年、ゲーム事業で利益を上げられていないので、PS5の値段を上げてきたわけです。
本来は面白いゲームソフトを作って本体の売り上げを牽引させるのが道理ですが、NVIDIAの利益率の高さがあったので、自作PCよりは安くなると踏んでソニーはゲームを面白くするよりは値上げを選んだわけです。
面白いゲームにアストロボットがある?個人的に全く面白そうとは思えませんね。実際に全く売れてませんし。
これが、以前私が「NVIDIAは長続きしない」と言った理由でもあるのですが、すでにGPUは個人では買えないほどに値段が高くなってます。
加えて、AIは今後は利益を出さないといけない段階に来ていますが、本当に投資に見合うほどAIで利益が上げられるか?という疑問が出始めています。
そして私が「長続きはしない」と予想した通り、実際にAI関連半導体株は不安定な値動きなってきました。
商品を買うのは最終的には我々、消費者です。企業ではありません。
短絡的に値上げという選択をする企業は、消費者を舐めてます。
そういう企業が長期的に見てどうなるかは、考えるまでもありません。
