AIブーム真っ只中。
ソフトバンクグループの孫さんが15兆円も投資するそうです。
今回は珍しく既存企業の買収ではなく自ら事業を立ち上げるそうです。
ARMのCPUと連携して動作するAIプロセッサ、その名も「イザナギ」(IZANAGI)だそうです。
IZANAGIの最後の3文字AGI(Artificial General Intelligence)が汎用AIの意味だそうで、現在のAIは、絵を描くAIとか、ChatGPTみたいな会話だけに特化したAIですが、これを人間がやれることは全てやれるAIにするのが汎用AI(AGI)だそうです。
金額が巨額なのですごいと思えるのですが、
「で、結局何やるの?」
ということを考えると、やれることは色々ありますが、意外にそれほどでもない、とも言えます。
1、半導体の微細化技術の開発(TSMCやインテルと競合)
AGIレベルになると、現在の半導体の微細化レベルでは足りません。
2、積和演算機の開発(NVIDIAと競合)
AGIレベルになると、現在のGPUの演算機数では足りません。
3、新しいAIアルゴリズムの研究開発(OpenAIや多くのグローバル企業と競合)
4、AIセンサー、ロボットの開発(多くのセンサー、ロボット企業と競合)
一口にAI開発と言っても、やれる範囲は広いです。
しかも、多くの世界的既存企業と競合してます。
私は個人的には、孫さんは世界の超一流企業連合と幅広く競合する、と考えてます。
もしくは、これらの企業と連合して業界再編を目論んでるのかもしれません。
しかし、独占禁止法に引っかかって業界再編もできない可能性があります。
本当に私が考えていることは、孫さんは結局、
AIブームに乗っかってARMの株価を釣り上げたかった
これに尽きると思ってます。
このおかげでソフトバンクグループは決算直前に、ARMの株価が急騰し、時価評価額が黒字化しました。
もちろん、上の1〜4のどれかにソフトバンクグループがイノベーションを起こして世界が発展することを願うばかりですが、おそらくそうはならないというのが私の予想です。
ソフトバンクグループは、これまでイノベーションを起こしてきていません。(株価を上げるテクニックをイノベーションと言うのであれば、この限りではありませんけれども)
