インボイス制度って、個人事業主の全員に影響する制度です。
個人事業主さんは稼ぎが1000万円以上ある場合は消費税を払っていて、1000万円以下の場合は消費税を払う必要がありません。
なので、今抗議デモをしている人たちは１０００万円の稼ぎがない人か、極左の人かのどちらかでしょう。
これを受けてホリエモンなどは「お前ら消費税払えよ！」と、抗議する人に対して憤る人もいます。
1000万円の稼ぎって経費を含めた額なので、これがなかなか高額とは言えない額だったりします。商品の仕入れや事務所の家賃だけでも数百万円は消えますし、将来は国民年金だけの金額しかもらえない人たちなので自己責任で老後に備えて貯金をする必要があります。
1000万円近くを稼ぐ人であったとしても、意外と経済的には弱者な人が多いです。
インボイス制度が履行されることで、1000万円以下の収入しかない事業主さんも実質的に消費税を払う義務が出てきます。
これが実質的に消費税を強制徴取する巧妙な仕組みになってるんですが、今まで通り消費税を払わない選択肢も一応あります。
ざっくり説明すると、
消費税を払いますか？ はい ／ いいえ
「はい」を選んだ場合→消費税徴取
「いいえ」を選んだ場合→雇い主が消費税を払う
つまり、消費税の連帯保証人制度みたいなものです。
子が消費税を払わない場合、親が責任をとって消費税を払わされます。
消費税を払わない選択をした場合、雇う側としては、
「じゃ、仕事はなかったことで。」
で終わりです。
うまい仕組みです。日本人の協調性をよく利用した制度です。
と言う事で、一応選択肢はあるというアリバイを残しつつ、実質的には全員が消費税を払わされます。
個人事業主さんだけ影響する制度だから関係ないと思われるかもしれませんが、実質的な増税なので、これは回り回って最終的に消費者に値上げとして跳ね返ってきます。
物価高の中、さらなる物価引き上げです。
財務省はこういうことに関しては天才ですね。
