リーマンショックを予言したピーターシフという人が、なんとファーストリパブリック銀行の破綻はまだ始まりに過ぎないと発言したそうです。

 

それどころかリーマンショックよりも悪くなるとさえ言っています。

 

その理由ですが、

 

1、リーマンショック時も多くの専門家は影響は限定的と言ってた

  サブプライムローンは貧乏人向けの証券だから影響は限定的とか言われてましたが、結局半年〜1年ほどかけてプライムローンにも影響して被害が拡大しました。専門家の多くが予想を外して金融システムの信用が崩壊した。

 

2、リーマンショックも倫理観の欠如が引き起こした

  シリコンバレー銀行ファーストリパブリック銀行は預金が保護されています。

  日本では1000万円ですが、米国では25万ドルです。

  シリコンバレー銀行の破綻ではバイデン政権が本来25万ドルを保護するところを全額保護することにしました。これが倫理観の欠如です。

  たとえ銀行が破綻したとしても、どうせ政府が助けてくれるという銀行経営者の考えが広がり規律が失われます。

  リーマンショック時も投資銀行が貧乏人にもお金を貸すという規律の悪さ(倫理観の欠如)から被害が拡大しました。

  これが今、銀行にも広がっています。

  最後には政府が助けてくれると思うとどうなるかというと、結局は最後にFRBが資金を放出することになります。

  これがただでさえインフレのアメリカにさらなるインフレを招くことになるそうです。

  つまり、金利を上げて不景気にしてもインフレが止まらない(=スタグフレーション)です。

  

以上が理由ですが、よく考えたら最近の銀行の破綻続きで、資産価値が下がった人って多いはずです。

 

債券や不動産、株価などは資産価値が下がってるはずで、そうするととりあえず損切りして現金化したいと思うはずなんですよね。

 

今は3銀行が破綻しただけなので、その3銀行と関わってた投資家はまだ限定的かもしれません。

 

しかし、アメリカには200以上の地方銀行があるそうです。

 

この3銀行の破綻の影響を被った投資家が今後どう行動するか分かりませんが、損切りに走ったとしたら、今度はこの投資家と関係してた地方銀行が影響を受けることになるかもしれません。

 

まさにサブプライムが時間をかけてプライムに影響したように。