旧東芝のREGZA年間売り上げ一位になったそうです。

 

中国ハイセンスに売却されたテレビ部門ですが、経営者が変わるとこうも変わるかという一例です。

 

REGZAタイムシフトマシンを搭載するという他社にはない魅力がいっぱいの製品ですが、ひとつ抜きん出た技術と性能が中国メーカーに売却されたことで値段が安くなり、より購入しやすくなったというのが大きな理由だと思います。

 

タイムシフトマシンなんか、かつてソニー東芝が最も勢いのあった頃に共同してプロセッサから作ったからできた技術です。PlayStation 3に搭載されたCELLプロセッサが今でもREGZAの中で活躍中です。

 

他社がいまだにタイムシフトマシンと同等の機能を付けられないのは、このプロセッサを0から作り上げる技術がいまだにないからです。(コストに見合いません)

 

新製品はミリ波レーダーを搭載し、見る人の位置に応じて画像やサウンドをリアルタイムに変えるという、さらなる進化を見せてくれました。

 

こういう尖った機能の搭載なんかを見ると、日本の東芝のままだったらお偉方に却下されて搭載されなかったんじゃないかなぁ、どうでしょうか。

 

性能は日本製、価格は中国製、そしてREGZAといえば日本メーカー思い込んでる人が多いところにつけ込んだ作戦が成功した形です。

 

中国って、アメリカや日本の会社を装ったりするのとかって、本当にうまいですよねー。

 

そして日本の会社が失敗する原因は、人当たりが良くて上司ウケが良い人だけが出世するシステムです。

 

東芝がまさにこれで、技術がある尖った人(社内ウケが良くない性格の人)を政治的に陥れてクビにしてきたことで技術流出が起き、そしてまた、上司受けのする無能が出世したことで無能トップが粉飾決算をするようになりました。

 

日本って、政治もですが、会社も本当にトップになる人が無能で現場が有能な事が多いんですよねー。

 

原因は分かってるのに変えられない(だってトップが無能ですから)。

 

これが日本が長年にわたり凋落してきた根本原因です。

 

でも、さすがにそのことに気がついた有能なトップも現れつつあります。

 

日本の今後に期待しましょう。いや、期待したい。いや、期待しなきゃならない。じゃないと日本滅ぶし。