アメリカのファーストリパブリック銀行(FRC)が破綻寸前です。

 

なんでも、買収先が見つからず(断られ続けている)、大手銀行がファーストリパブリック銀行を吸収合併できないのではないかと言われているそうです。(まだ未確定です)

 

そこで、なぜファーストリパブリック銀行が破綻寸前になったのか調べてみました。

 

1、シリコンバレー銀行の破綻によって、銀行不安が広まる

2、ファーストリパブリック銀行は資産の半分以上が不動産(オフィスビル)

3、不動産価格(オフィスビル)がリモートワークの普及によって下落した

4、資産急落の情報が広まる

5、預金の引き出しが起こり、さらに手持ちの資産が減る

6、株価急落(時価評価額の急落)

7、破綻寸前←今ここ

 

ここからは、これから起こることの予想です。(あくまでネット上で言われていることのまとめです)

 

1、政府はファーストリパブリック銀行を救済できない

  シリコンバレー銀行は資産のほとんどが政府国債だったため、政府が介入する余地がありましたが、ファーストリパブリック銀行の場合は資産のほとんどが民間不動産のため政府は救済できません。

 

2、JPモルガン銀行など超大手銀行が買収して子会社化する手が使えない

  アメリカでは銀行が市場で10%以上の占有率を持つことを禁止する法律があるそうで、超大手銀行が救済してしまうと、この法律に引っかかって救済できないそうです。(ただし、米国政府が超法規的な措置として、今回だけは買収を認める可能性が0とは言えません)

 

3、破綻した場合の影響

  1でも述べましたが、ファーストリパブリック銀行の資産のほとんどは民間の不動産です。もし破綻してしまった場合、その不動産は債権者に引き渡されます。債権者は価値が下がったとはいえ、一応これで手持ち資産が0になると言うことではありません。

  一般の預金者も一定額までは政府が保証するはずで、預金者も大口でない限りは保護されます。

  問題は大口の預金者で、大手銀行がファーストリパブリック銀行に預金していたそうで、この大口預金者にはある程度の影響が出そうです。

  また、株価が急落したので、株式を持っていた投資家も大損をこいたことでしょう。

 

と言うことで、後数日で破綻かどうかが分かると思いますが、一般庶民には関係のないことですので生温かく見守りましょう。