SBI証券が国内株式の売買手数料を9月末をめどに無料化すると発表しました。
証券会社が株式の売買手数料を無料化して何で儲けるのか?
考えてみました。
まずは銀行のインフラ業です。
SBIはBaaSとして銀行業のインフラを販売しています。
これを地方銀行に販売しまくっていて、この手数料で儲けるかもしれません。
次に、手数料無料化に誇大広告の可能性がある場合です。
手数料無料化するとは言ったが、全部の手数料を無料化とは言っていない。
とか言い出す可能性はあります。
かつて米国株式の手数料無料化とか言いながら、結局一部の株式のみ無料化しただけだった過去があります。
まぁ、全部を無料化すると考える方も都合が良すぎるとも言えますが、国内株式の手数料無料化も、極一部のみ、数銘柄のみ無料化すると言う可能性は結構高いんじゃないでしょうか。
最後に、これは反則技ですが、超高速取引(High Frequency Trading)を使って儲けるという手があります。
手数料無料化で顧客を集めつつ、その顧客の取引に割り込む超高速取引で儲けると言う手です。
HFTをやる会社は割り込む顧客の数が多いほど儲けます。
顧客は自分の思った通りに約定しにくくなりますが、それは当たり前で、顧客が取引しようとした金額の直前で超高速取引が割り込んで約定してしまうからです。
SBI証券は過去にこれをやって儲けていた実績があります。
SBI証券が今後これをやるとは言いませんが、違法ではありませんのでやる可能性はあります。
無料に釣られて集められた顧客はHFTでうまいこと利用されるわけです。
ただより怖いものはない。恐ろしいですね。
