日本にもある大手暗号資産取引所のFTXが米国で経営破綻しました。
本社が破綻したのでもちろん日本のFTXも破綻で、すでに業務停止命令が出されています。
負債額は1兆円以上とも6.9兆円以上とも言われていますが、正確な金額はまだ分かっていないそうです。
そんなFTXですが、財務危機が報じられて投資家が資産の現金化に殺到したことに原因があるようです。
すると、バイナンスという会社が
「俺っちが助けてやるよ!」
と、FTX社の買収提案をあげて、これで一時安心感が広がったようです。
しかし、買収前にバイナンス社がFTX社の財務調査を行ったところ、社長が
「なんじゃこりゃ。あかん、俺には無理無理!」
みたいな内容の発言をして、
「そんなにやばいの?預金返して!」
と、また投資家が一斉に資産の現金化に殺到して倒産に至ったようです。
これ、昔の銀行の取り付け騒ぎと同じです。
今は銀行には預金保護(ペイオフ)というのがあって、日本では例え銀行が倒産したとしても1000万円までは預金は守られるので取り付け騒ぎは起きないようになっています。
そして、暗号資産の場合も、金融庁に正式に登録してある業者であれば一応守られることにはなっているそうです。
ところが、これが法的に発展途上なところが多く、本当に守られるかは怪しいものです。
実際、今回のFTX事件でも、暗号資産のブローカーは
「資産が返還されるとは限らない」
と発言していますし、以前にも日本でマウントゴックス事件というのがありましたが、あれも
「奪われた暗号資産をハッカーが追跡してるぞ!」
みたいな威勢の良いことが言われてましたが、結局お金は戻ってません。
今回、世界最大手と言われていたFTXでもこのザマなので、弱小暗号資産取引所なんかは実際に破産した場合にどうなるかは分からないでしょうね。
もちろん、金融庁に無登録の業者は完全に詐欺なので、絶対に関わらないこと!
