親会社が子会社の株式を上場することは株式市場ではご法度と言われているそうです。

 

それでもソフトバンクやGMOなどの新興企業はそんなことお構いなしに子会社を上場しまくってます。

 

その中に楽天も加わってきたそうで、あえてご法度の子会社株式の上場です。

 

真っ先に思い浮かぶのは、よっぽど資金繰りに困ってるんじゃないか、ということです。

 

楽天は最近、社債を発行して1500億円を調達しました。

 

金利は0.72%です。

 

1番のお荷物は楽天モバイルで、1350億円の赤字です。

 

しかし、この社債発行だけで赤字は埋められます。

 

10月には0円キャンペーンも終わるので、何万人が解約するか分かりませんが、残った契約者からは売上を得られます。

 

仮に少なく見積もって400万人が残ったとして、月額平均して1500円売り上げがあるとすると、

 

400万人 X 1500円 = 60億円/月

 

今後は年間720億円の売り上げが出ることになります。

 

これはかなり少なく見積もった数字です。

 

すでに設備投資は人口の96%以上を達成しているので、残りは5Gへの設備投資などになります。

 

さらに法人への販売を強化し、システム自体の販売を海外にしていくらしいです。

 

そして強みは郵便局との提携です。

 

全国隅々まである郵便局で販売されるようになると、これはかなり強い販売網になりそうです。

 

そこに加えて楽天銀行と楽天証券の株式上場です。

 

ネット銀行のトップを走ってる銀行と証券会社なので、これはかなりの資金を集められそうです。

 

この資金を元手に、さらなる攻勢を仕掛けてきそうです。

 

 

現在の楽天は楽天モバイルだけで株価が決まっているような状況です。

 

つまり、ネット通販や銀行、証券会社の分が株価に反映されていません。

 

この不公平が子会社の株式上場で正当に評価されるようになると私は思います。

 

通常であれば申請から上場までは2〜3ヶ月間の審査期間があるそうなので、順調にいけば10月には上場が行われるはずです。

 

投資はあくまで自己判断ですが、個人的には楽天は悪い部分が出尽くしていて、将来は明るいんじゃないかと私は思っています。