KDDIの通信障害でも株価に大した影響はないと下のブログで書きましたが、
今日の株価は下落はしたものの数十円程度の下げに止まりました。
今後、補償金額が明らかになるにつれさらに動く可能性はありますが、とりあえずは当初の予想通りほぼ下落はなかったと言っていいのではないでしょうか。
幸運だったのは、BaaSに影響がなかったことです。
BaaSとは、Banking As A Serviceのことで、銀行業をサービス化してしまうという考え方です。
もしBaaSが普及していて、かつKDDIの回線を使っていたとしたら、さまざまな銀行取引が止まっていたことでしょう。
BaaSを提供しているのは今はSBIネット銀行だけですが、すでにTカードやJAL、ヤマダ電機、高島屋など、最近銀行業を始めたネット銀行はこのサービスを利用しています。
SBIは最近は新生銀行も買収しましたし、住信SBIネット銀行や、さまざまな地方銀行もBaaSに取り込もうとしています。
BaaSはネット回線を使うことが前提なので、例えばヤマダ電機の銀行に口座を開設してお金を預けたとしても、裏にはSBI銀行のBaaSがいて、そこにお金を預けていることになります。
もしこれらの銀行全てがSBI銀行のBaaSを利用していた場合で、かつBaaSが今回障害のあった回線を利用していた場合、これらすべての銀行取引が停止されていたことも可能性としては0ではありません。
車間通信とかも交通事故を減らすために開発中ですし、これらももし普及していたとしたら、と思うとネット時代の怖さが身に染みた今日この頃でした。
