物価が上がったからデフレ脱却した、という意見を聞くようになりました。
財務省の人はこういうことを言う人もいるそうです。
大馬鹿です。
需要が高くなって物価が上がるのと、コストが高くなって物価が上がるのとは大違いです。
2019年10月に消費税を10%に上げたことで景気が冷え込みました。
これは税金というコストを上げることで物価を強制的に2%引き上げたことが原因です。
当たり前ですが需要が下がり、消費が冷え込みます。
消費が冷え込んでるので企業の利益も下がります。
コスト高による物価上昇は企業も個人も懐が寒くなります。
投資が減り、国力が下がります。そして資源の価格はますます高くなり物価が上がります。
国力が下がって物価が上がるのは、発展途上国化の始まりです。
というか、気づいてない人が大勢いますが、もう日本の発展途上国化は始まってます。
一方、需要が高くなって物価が高くなった場合、個人は買う気満々で、企業も値上げができるので利益が高くなります。
需要高による物価上昇は企業も個人も懐があったまります。
投資が積極的に行えるようになり、国力が上がります。
物価が上がるという現象は同じですが、原因は正反対です。
残念ながら日本は国力が落ちたことによる物価上昇です。
日本が積極財政を行わない限り、このまま国力は下がり続けます。
というか、もう遅すぎます。今手を打ったとしてもしばらくは国力は下がり続けるでしょう。
残念でしょうがありません。
