すぎやまこういちさんはゲーム音楽のジャンルを創造し、かつ確立した人です。

 

ファミコンではピコピコ音が当たり前だった時代。

 

あのファミコンドラゴンクエストの音楽を作ります。

 

たった3音しか鳴らないファミコン「ロトのテーマ」という名曲を生み出します。

 

今聞いてもファミコンとは思えないほど素晴らしい音楽です。

 

そんなドラクエが大ヒットとなり。

 

すぎやまこういちさんはますます音の制限に苦労しますが、ここでブレークスルーを起こします。

 

和音が制限されるなら、細かい音を連続して鳴らして和音にすればいい。

 

この発想は、新印象派の時代の点描と同じ発想です。

 

つまり、細かな点を描画して色が混ざったように見せよう、という発想です。

 

新印象派の有名な人にジュルジュ・スーラという人がいますが、スーラは細かな点を描画すれば人間の目は無意識にその点の色を混ぜて認識するということを科学的に考え、作品に適用した人です。

 

残念ながら新印象派は一時期は支持されるものの、その流行は廃れてしまいました。

 

しかし、すぎやまこういちさんは違います。

 

短い音を連続して鳴らした上で、和音の音楽よりももっと良い音楽へと、音楽のレベルを一段上に引き上げました。

 

私は、これを音楽の世界で行った世界で最初の人だと思ってます。

 

ドラクエ3のゾーマとの戦闘の音楽、そして名曲となるエンディング曲そして伝説へ

 

これらは細かな音が連続して素早く鳴ります。

 

曲を弾く人にとっては大変な曲だと思いますが、曲として素晴らしいだけでなく、色々な意味で革新的な音楽となりました。

 

すぎやまこういちさんはゲーム音楽のパイオニアとして、そして音楽界の革新者として、今後歴史に残る偉業を成し遂げました。

 

文字通り彼の作った音楽は、そして伝説へとなることでしょう。