インテル第11世代Tigerlakeの性能AppleM1チップと比較した結果を公表しました。

 

1, PDFへの変換速度はインテルの方が高速と主張

 PDFへの変換というなんともマイナーな処理を比較したものです。

 他にインテルが勝利した項目がよっぽどなかったものと思われます。

 

2. Adobeの各種ソフトはインテルの方が高速と主張

 Adobeのソフトがインテルの方が高速だったというのはちょっと驚きでした。

 しかし、インテルが社内で作ったベンチマークソフトを使ったそうで、これは公平性に欠けるんじゃないでしょうか?

 

3. ゲームのフレームレートでは勝ったり負けたり

 インテルの主張ではゲームのフレームレート(FPS)では勝ったり負けたりだそうです。

 しかし、ゲームって今はM1チップに最適化されたのはごく少数のはずです。

 つまり、Rosetta2のシミュレータ上で動作してるはずで、シミュレータ上で動いてるのに勝ったり負けたりということです。

 

4. バッテリ性能は同等と主張

 これははっきりと、明らかに嘘だと断言できます。

 だって、自分が持ってるM1 Mac明らかにインテルのものよりもバッテリが長持ちします。

 感覚としてはiPadと同等の使い方ができるという感じで、使い方にもよりますが2〜3日に1回の充電で十分使えるからです。

 よく見ると、動画のストリーミング再生というそれほどCPUパワーを必要としない処理を比較していて、かつバッテリー性能だけMacBook Airと比較し、しかもインテルだけ急にCPU周波数が低いCPUに変えられてるというように、インテルが有利なように随分と環境に変更が加えられています。

 

5. M1はインテルのものより互換性がないと主張

 そんなのアーキテクチャが別物なんだから当たり前です。

 むしろアーキテクチャが別物なのによくここまで違和感なく使えるなと感心するほどです。

 

結論:

 今回の発表はインテルに対する信用を失墜させるものでしかありません。

 自社で作成したベンチマークソフトを使ったりインテルに有利なように環境に変更を加えたり、アーキテクチャが別物だから動かなくて当たり前なはずの互換性に対して声高に叫ぶようなことを言ってみたり、随分と子供騙しの発表です。

 

 実際に使ってみての体感としては、明らかにM1チップの方が高速ですし、バッテリも長持ちしますし、かつ熱くなりません。むしろびっくりする位ひんやりで、今は冬場だからちょっと位暖かくなってもいいのに、と思う位です。

 

ということで、インテルもAMDに追い上げられたりして焦ってるのかもしれませんが、落ちるところまで落ちたな、という印象でした。