PlayStation5が発売されました。
なんでもデータの読み込みがPS4の200倍らしく、どうやったらそんなに速くなるのか不思議になったので調べてみました。
原理は、
1、SSDを使用
PS4はHDDだったので、SSDを使用しただけで爆速になります。
さらにSSDのコントローラにも工夫をしてより高速に読み込みが行えるようにしているそうです。
2、データの圧縮
圧縮率にもよりますが、普通に圧縮すれば数十分の1程度にはデータが小さくなります。これを普通に読み込めば、読み込み時間は数十分の1程度で済むので実質的に数十倍高速化したのと同じになります。
3、圧縮解凍用の専用チップ
圧縮解凍処理にはCPUのパワーを結構消費します。これを専用のハードウェアで行う事で事実上の圧縮解凍処理の時間は0になります。
AppleのM1チップとの関係ですが、M1チップはメインメモリをチップ内に納めてきました。
これはPlayStation4で実現した、GPU用のメモリをメインメモリに使うのと原理的には同じです。
PlayStationって、世代が変わるごとにイノベーションを起こしてきました。
そして、そのイノベーションのアイデアは後にPCの高速化に寄与してきました。
PlayStation3は、後のGPGPUの先駆けとなるGPUの多コア化を初めて採用しました。このアイデアは後にNVIDIAが採用します。
PlayStation4は、GPUのメモリをメインメモリに採用しました。今回、このアイデアをAppleがM1チップに採用しています。GPUにメインメモリのデータを転送する必要がなくなるので非常に高速化されます。
しかもAppleはチップ内に収めてさらに高速アクセスできるように工夫してきました。つまり、メインメモリが全てキャッシュメモリになったようなものなので非常に高速にアクセスできるようになります。
これらのことを鑑みると、今後は、上にあげたPlayStation5のイノベーションのアイデアを数年後にPCかMacが採用してくるでしょう。
