Appleが自社製チップのA14X(またはその改良版)を2021年のMacBookに搭載すると噂されています。

 

A14X12コアで非常に高速だそうですが、PC化には1つハードルがあります。

 

iOSで開発をしたことがある人は分かると思いますが、iOSはメモリ不足になることがあります。

 

理由は仮想記憶がOSに組み込まれていないからです。

 

逆に言うと、仮想記憶がないからiOSは高速に動作できています。

 

仮想記憶を使うと物理的なメモリの制限は無くなりますが、物理メモリの一部をストレージに書き出したり読み出したりする必要が出てくるので、非常に遅くなります。

 

PCは1箇所でも遅い部分があると、その影響でシステム全体が遅くなってしまいます。

 

これをAppleがどう解決してくるかは分かりませんが、2021年のMacBookに搭載されるOSは(iOSiPadOS、もしくは改良版OSのどれが搭載されるのか分かりませんが)、メモリ不足を解消するのであれば、iOSより確実に遅くなるはずです。

 

現在のMacOS仮想記憶の仕組みが入っていてもあの速さで動きますが、逆に言えば、仮想記憶が動くMacOSで、仮想記憶が無いiOSと張り合うだけのベンチマークスコアを出せるというのは、それだけインテルのCPUが優秀だということです。

仮想記憶の仕組みはインテルの場合は物理的にCPUに組み込まれ、カーネルがCPUのその物理的な仕組みを利用します。)

 

A14X(の改良版)という高速CPUでさえ、OSとCPUに仮想記憶の仕組みを組み込んだとすれば、どれだけ遅くなるかは未知数です。

 

もしかしたらApple仮想記憶という仕組みをバッサリと捨ててくる可能性もありますが、その場合は大量にメモリを搭載して高価にするか、または昔のPCにあった様にメモリ不足に悩まされるPCになってしまうのかもしれません。

 

来年登場のMacBookAppleの本当の技術力が試されるかもしれません。