MMTって、Modern Monetary Theoryの略だそうです。
リフレ派との違いは、リフレ派は金利を下げれば市場が潤うと言いますが、実際にはそうなっていないということの理由を説明できませんでした。
MMTは、金利を下げても市場は潤わないと言います。なぜなら、現実を見れば実際にそうだからです。まさに今の日本がそうで、その証拠にマイナス金利なのにデフレです。
MMTでは政府がお金を使うべきだと言います。
なぜなら、現実を見れば政府がお金を使った国のGDPが伸びているからです。
これはリフレ派の人も言い出していて、政府は財政出動すべきと最近は言いはじめました。
MMTが叩かれる理由は、政府は際限なく借金しても良いと言っている点で、確かにそんなに借金してお金を使えばインフレになりそうな気がします。
しかし、これも現実を見れば誤りということが分かります。つまり、日本以上に借金を増やした中国やアメリカはハイパーインフレになっていないということです。
そしてその理由もMMTでは説明がつきます。
つまり、借金とは、銀行がお金を貸し出す人を「信用」するから貸し出します。
借金とは信用です。
国内で還流する借金（信用）は、国内で還流する誰かの黒字になり、そしてその黒字になった人は国家に税金を納めます。これが国に対する信用となり、その国のお金を持ちたいというモチベーションにもなります。税金はその国のお金で納めないといけないからです。（日本に税金を払うのにペソは使えません。）
誰かの赤字は、誰かの黒字になります。
つまり、政府の赤字は、国民の黒字になります。
政府を黒字にするというプライマリーバランス理論は、国民を赤字にして貧しくしてしまおうという理論で完全に誤りです。
いやぁ、勉強になりました。これからはMMT支持派に回ろうと思います！
MMTは今は前衛的で非難されていますが、優れた芸術や発明は、最初は必ず前衛的に過ぎるとして非難されてきました。
これは経済界の前衛芸術です。叩かれます。
しかし、時がたてば、その正しさがみんなに受け入れられる時が来るでしょう。
