時代的に40代50代の人ってロストジェネレーションの世代で、人口が最も多く受験競争を生き残ったとしても長期のデフレ不況で就職できなかったりなど、社会への入口が極端に狭かった世代です。

 

就職できたとしても非正規だったり、ブラック企業だったりで、非常にかわいそうといえばかわいそうです。

 

問題なのは、そう言う人たちの立場を考えずに、「弱いのが悪い!」とか糾弾する人が多い社会の方で、そう言う酷い人達が引きこもりを作り出してると言った方が良いかもしれません。

 

特に日本社会の場合、

 

1、社交性がない人を排除する

2、引きこもる人を恥だと決めつける

3、世渡り上手が出世する

 

と言う風潮があります。

引きこもりになりやすい人の性格って、

 

1、真面目

2、性格が優しい

3、気が弱い

 

というのがあって、他にも几帳面だったりとか、いろいろありますが、結構芸術肌の人が多かったりします。

 

世に名を残す芸術家という人は、かなりの確率で変な性格の人が多くて、ゴッホなんかも友人と言い合いになった時に「イーッ!」てなって自分の耳を切り落とす位の変な人として有名ですし、ダヴィンチも今だったら自閉症と診断されるんじゃないかと言われてたり、作家さんだったら今だったらLGBTに分類される人が多いです。

 

そんな人たちを日本社会は、「良い年して恥ずかしい」と一刀両断してるわけです。

 

その人の性格に年齢なんか全く関係ないんですが、そう言う人は自分が的外れなことを言ってること自体に気がつかないわけです。

 

これは技術者がいかに不遇に扱われてるかを見ても明らかで、日本の伝統職人さんとか、エンジニア(ここでは大企業にいる要求仕様の専門家じゃなくて、実際にプログラムを作成する人を指します)の扱いを見れば明らかです。(他国と比較して年収が非常に低いです。)

 

脳の部位が技術の方に割かれてるから社交性の部位が少ないのは当たり前なんですが、それが社会に受け入れられないわけです。

 

端的に言うと、社交性があって、上役にうまく好かれる人が出世するわけです。(いかに上役を騙して取り入るかに血道を上げる中国共産党に似ています。)

 

そんな社会から良い商品が生まれるわけがなく、これが日本にとって非常にもったいないのは、フラッシュメモリ量子コンピュータなどの基礎技術は日本人が発明したのが多いのに、それを企業の中で活かせる人がいなくて(変な人は排除されるから)商品化ができないわけです。

 

ベンチャー企業を見ても、サイコパスみたいな社長は例え良いものを開発しようとしてたとしても、その社交性の無さから社会や検察に睨まれて潰されます。

 

ソフトバンクなんかはその逆で、ソフトバンク発の画期的な発明品なんてただの1個もないのに、世渡りだけであそこまで大きくなれます。

 

 

引きこもりから話が壮大になってしまいましたが、引きこもりは日本社会の問題の縮図を見ているようで、同時に今後日本がどう立ち直るかのヒントにもなるんじゃないかと思った今日この頃でした。