松井知事と大阪市長が同時に辞任し、ダブル選挙となりました。
東京都並みの権限を地方も持ちたいということだそうですが、そもそも日本が現在の中央集権型になったのは、先進国の仲間入りをするためです。
江戸時代以前、藩が強力な権限を持ってバラバラだった為、日本という国は統治されにくく内乱が起こったりしていました。
外国諸国家も似たようなもので、だから中央に権力を集中させて先進国として国家を統一するということで、それが近代国家の指標の1つでもありました。
そういうことを踏まえた上で大阪都構想を考えてみますと、現在は大阪府と大阪市の2つの権力が1箇所にあるわけです。
つまり地方の中に権力がバラバラに存在してる状態です。
大阪府と大阪市は争ってるわけじゃなくて仲が良いのですが、同じ場所に2つの権力があるので税金が無駄遣いされているという状態で、維新はそれがダメだということで大阪都構想を実現させようとしてるようです。
時代で言えば大阪は戦国時代みたいな状態で、1箇所に権力者が複数(ただし互いに仲は良い)いて、農民は両方から税を取られて貧困にあえぎ、それで利益を享受している大阪府と大阪市の関係者(既得権益層)はそれを良しとしている、みたいな状態でしょうか。
自分、個人的に維新の方に義があると思います。
ただし、大阪が1つに統一されたとして、その先のことを考えた場合、自分としては指示できなくなってしまうんです。
大阪都になったとして、じゃぁ、その先に維新は大阪vs東京、または大阪vs国家みたいな状況にしようとするならば、それは違うだろうと思います。
地方統一は良いけど国家分断は良くありません。あくまでも歴史に鑑みるならばですが。
そう思った、今日この頃でした。
