テアトル新宿でやってたので見てみました。

 

以下は超個人的な感想(ネタバレなし)なので、感じ方は人それぞれだとお断りした上で、興味のある方はお読みください。

 

シン・ゴジラも面白かったですが、はっきり言うと、それより(はるかに)面白かったです。

 

もちろん、面白さの種類が違います。

 

ネタバレなしで書きます。端的に言うとサザエさんみたいな感じです。

 

なんと言うことはない普通の人の普通の人生を描いた作品です。

 

 

なのに、何故、こんなに心を動かされるのかっ!?

 

どんなジャンルに当てはまるのかも書きたくありません。

 

何故ならジャンルに当てはめられないし、当てはめられるべきでもないからです。

 

ただ単に、おそらくこう言う日常が普通に行われたであろうことが、淡々と描かれます。

 

何度でも書きますが、淡々と描かれてるからつまらないんじゃないんです。全く逆です。

 

淡々と描かれているからこそ、心を動かされるんです。

 

こんな映画、初めてです。。

 

普通は映画の作り手が鑑賞者を感動させてやろうとか、そういった打算的な考えを持つものなのですが、この映画からはそれが感じられません。

 

人を感動させようとか、左派的なメッセージだとか、右派的なメッセージだとか、そう言うのはどうでも良いんです。

 

ネタバレなしだとどうしてもこんなことしか書けませんが、2つほど指標を書いておきます。

 

1、エンドロールがすべて終了するまで一人として席を立たなかった。(ここ数年、こんな映画はありません。)

 

2、途中で笑い声や、鼻を啜り上げる音があちらこちらで聞こえてきた。(なんと不覚にも、私もその一人)

 

ちなみに、私が映画(DVDやブルーレイ含む)で本当に泣いた映画を以下に挙げておきます。

 

ベイブ

ラストサムライ

 

今まで多くの映画を見てきましたが、たったこれだけです。

プーチンみたいに冷血漢、血も涙もない、感情を表に出さない自分ですが、今回、「この世界の片隅に」がこれに加わることになりました。

 

 

最後に、映画配給会社は何故これほど優れた映画を全国に配給しないのでしょうか?

面白い映画を多くの人たちに見てもらうのが、映画配給会社の社会的使命なんじゃないのでしょうか?