ずっと気にはなっていたものの、扱う題材が題材なだけに大手を振って見に行けなかった映画「変態仮面」。
それがAbema TVで放送されるとのことで、早速見てみました。
なんだか面白そうとは思っていたのですが、予想をはるかに超える抱腹絶倒ぶりでした。
鈴木亮平さん演ずる主人公の変態さんですが、心の葛藤ぶりが素晴らしい。
「自分は変態なんかじゃない。だがなんだ?この心の底からわき上がるマグマは!」
みたいな感じで、常に葛藤し続けるわけです。テルマエ・ロマエの阿部寛みたいなトーンで。
「自分は変態なんかじゃない。大勢の人を助ける為に、パンティーが必要なんだ!」とか言って新体操部の更衣室に侵入したりします。
あと、この映画の暗黙の了解として、おいなりさんを顔にこすりつけると勝利する、というシステムがあるんですが、全く意味不明で面白い!
最強の敵として、変態仮面を超える変態が現れるのですが、真の変態とはどうあるべきか、得々と訴える場面に一部の人は納得するとともに笑わないではいられないことでしょう。
ヒロインの清水富美加さんも素晴らしい。か弱い女性を見事に演じきってます。
助けてもらった後に感謝と尊敬のこもった眼差しで、「すごい変態。。」と、褒めてるんだかけなしてるんだか分からない感想をもらします。
どちらも朝ドラで活躍した俳優さんで、扱ってる題材はともかく、役者魂を感じさせる素晴らしい演技でした。
全体にB旧映画感があふれており、また扱う題材が題材なだけにネット以外では話題に上りにくいですが、絶対にお勧めできる超面白い映画です。
