TPP(Trans Pacific Partnership)が決着したとのことで、甘利経済再生担当大臣が出演されていました。

関税撤廃で日本は駄目になるんじゃないかという悲観論もあったようですが、実際のところそうではないようです。

印象に残ったものだけ抜粋すると、

1.「著作者じゃない人が訴えることができる」の誤解
 著作者ではない人が、「これは著作権の侵害だー」等と、別人の著作物に対して訴えを起こすことができるようになるそうで、これによって一部で同人誌やコスプレ等のコピー文化が消滅するのではないかという噂が流れました。
 しかし、これは誤りだそうです。
 著作権が侵害されたかを判断するのはあくまでも著作者。仮に別人が訴えを起こす場合でも、著作者にお伺いを立てなければならず、著作者が「これは権利が侵害されてる」と判断して初めて訴えを起こすことができるそうです。

2.「米価格は暴落する」の誤解
 世界中から安い米が輸入されることで価格が暴落し、日本の米が食べられなくなるということを一部で言う人がいたそうですが、現在でも80万トン外国産米を輸入しているらしく、今回のTPPでは新たに7万トンを輸入するようにするそうで、量的には微増程度で収まるそうです。しかもその輸入米は備蓄などにあてるようにするとのことで、国内の市場に出回ることはないそうです。

3.「ISD条項」の誤解
 ISD条項って、外国企業が国を訴えることができる条項で、これによって内政干渉が国際的に行われるようになる。と一部で誤解されていたそうですが、この条項がある理由は、例えば、日本企業が中国に投資して工場を建設したとします。すると、中国政府が「天下りを受け入れろ!受け入れなければどうなるか分かるよな?」的な事を言ってきたとしても、多額の資本を投下した後なので撤退するにもできない。このような場合等に発動されるそうです。


個人的な感想としては、1と2に関してはかなり安心したのですが、3に関しては、今はそう言うことができますが、何年後かにこの条項が悪用されるんじゃないの?という若干の不安は残りました。