地井武男さんが亡くなってからもう2年以上が経ちました。

地井武男さんの「ちい散歩」って番組があったんですが、ただブラブラ散歩するだけなんですが、その人間味あふれる魅力がものすごく面白くて、録画してまで見てたものです。毎日録画してまで見てた番組って、あれが唯一でした。

その後に始まった、加山雄三の「ゆうゆう散歩」ですが、残念ながら散歩を心から楽しんでない。ぶらり途中下車の旅に似た普通の散歩番組になっちゃいました。あと出演者が大物すぎて、街の人もどこか構えちゃってたり。

そして始まった、高田純次の「じゅん散歩」。

これは面白い。

始まって一言目が「どうも、ジュンジ・クルーニーです。」です。

歩いてると歩道にわけの分からない石の柱みたいなのが立ってることがありますが、「まっすぐ行くとこれにぶつかっちゃうから、ちょっとよけてまた真っ直ぐ歩きますよ~」とか、どうでもいいことを話しながら歩きます。

郵便局からおばちゃんが出てくると、「お母さん、いくら下したの?」と質問したり、

焼き鳥屋で買い物をしようとしてるお婆さんからお金を受け取って買ってあげるんですが、「手数料は40円ね。」と言ってお金を取ろうとしたり、

お寺に入って行って「お布施をしたいんですがいくら払えばいいですか?」と聞くと、お寺の人も「高田さんなら1億ほどでいいですよ。」と返し、「それ位なら銀行行っておろしてきますね。」という、どうでもいい適当会話が続きます。

多分、ちい散歩とは違って、1週間に1回収録して、それを毎日7分ほどに分割して放送してると思われます。なので、ちい散歩と比べると、1回分がかなり短く感じます。

でも、笑いがいっぱいで非常に面白いです。

心配なのは、このペースで笑いをとっちゃうと、どこかで息切れしそうな雰囲気がすることです。

もっと普通で良いと思います。ちい散歩のように、もっと普通に、心から散歩を楽しむ番組であれば、それは見る人にきっと伝わると思いますし、ぜひとも長く続く番組であってほしいと思います。