インテルがアルテラ買収で合意

前々から噂はありましたが、インテルがアルテラを買収することで正式に合意したそうです。

驚くのはその買収価格で、なんと167億ドル（２兆円）だそうで、インテルとしては過去最大の買収額だそうです。

なんでも、インテルは機能を付加する方向に舵を切るということで、やっぱりCPUのこれ以上の高速化に黄信号が灯っているということだろうと思われます。

最近、Broadwellの次世代CPUであるSkylakeのベンチマークスコアが流出していましたが、4%程度の速度向上ということで、ほとんど誤差の範囲程度の向上に留まっていて、ムーアの法則はどこ行ったんだ、と言いたくなる気持ちがします。

そんなインテル、自社が開発した技術を利用したライブラリとして、OpenCVというのを開発しています。
OpenCVは、今流行りの顔認識技術、音声認識技術を行うライブラリで、これを応用すれば顔だけじゃなくて車とか動物とか、学習させることによってもろもろを認識することが可能になるそうです。

多分ですが、OpenCVは今はCPUだけで動作するので、アルテラの技術を加えてOpenCV相当をハードウェア（LSI）で実現する方向に向かうのではないかと思います。

これが実現すればものすごい速度でいろいろなものを認識できるようになり、例えば個人を顔の見た目だけで判別できるロボットが開発できたり、車に搭載することで自動運転車の開発が容易になったりするはずです。

技術自体はもうOpenCVというCPU上で動作するライブラリがかなり出来上がっているので、あとはこれをアルテラの技術を合わせてハードウェア化すればかなりのものができるはずです。

意外と早い時期にアルテラのLSIを内蔵したインテル製SOC（System On a Chip）が、自動運転車やロボットに搭載される時期がくるかもしれません。