2~3ヶ月位前からネット広告で、「明治維新の黒幕は誰か?」みたいなのが出てて、なんか陰謀論的な話だろうなぁ、と思ってクリックしてなかったんですが、最近急に出来心でクリックしてみました、ついでにYouTubeの関連動画みたいなのも60分位あったんですが見てみました。

結果、陰謀論に近かったんですが、意外と説得力があり、かつ面白くて目からウロコな知らない情報ばかりだったので概要を書いてみます。

1、アヘン戦争が始まった理由
 イギリスお茶と陶器が大好き。お茶も陶器もイギリスには作る技術がなかったので、清(中国)から購入するしかなかった。
 当時、清の通貨は銀で、お茶と陶器を購入するためにイギリスは植民地のインドでアヘンを大量生産し、清にアヘンを販売。アヘンの代金として銀を入手。その銀でお茶と陶器を購入。当然、清はアヘン漬けに。
 怒った清がアヘンに石灰をかけて化学反応で使用不能にするが、逆ギレしたイギリスは戦争をしかける。(アヘン戦争)
 アヘン漬けの清は戦争に負け、アヘンを合法化させられる。ついでに香港はイギリスのものに。
 この時にできた銀行がHSBC(香港上海バンキングコーポレーション)で、アヘンの代金をマネーロンダリングする為にできた銀行だった。


2、みんな大好き明治維新
 坂本龍馬脱藩武士で、当時脱藩は死罪になってもおかしくなかった時代。そんな時代に海援隊という学校を開き、武器弾薬を購入し、薩長に運搬したその費用は誰が払ったのか?
 NHKの大河ドラマとかでも出てきますが、当時長崎にグラバーという人がいて、この人が岩崎弥太郎(三菱の創業者。ちなみに三菱重工は今でも日本の武器を製造・販売しています。)に武器を安く販売。岩崎弥太郎はそれを高値で薩長に販売して大儲けします。
 坂本龍馬はそのお金をもらったわけではなく、ドラマではなんとか説得して協力してもらう形になってますが、当時は死罪でもおかしくなかったテロリストに誰が協力しますか?
 スポンサーは長崎にいたトーマス・グラバーという人で、この人はジャーディンマティソン商会という会社の長崎支店長です。
 そして、アヘン戦争に勝利し、アヘンを販売していたのは(つまりアヘン戦争の仕掛け人ですが)ジャーディンマティソン商会の広東支店です。
 明治維新の前、横浜が開港された直後、初めて外国から来た会社ジャーディンマティソン商会です。
 アヘン戦争と明治維新がつながりました。



3、明治維新の多すぎる謎
 薩長から脱藩した脱藩武士たちは、長崎に行き、その後行方知れずの人がいます。その人たちはどうなったのか?NHKの大河ドラマでは確か外国に行ったような展開になってたかと思いますが、本当に行ったのでしょうか?
 坂本龍馬が暗殺されたのは有名ですが、殺した人が誰なのか、未だに謎です。
 高杉晋作は、幕府の使節の一員として、清の広東に出向いたそうですが、当時の清のアヘン漬けの状況を見て、
「吐き気がするほどすさまじき」
「絶対に欧米列強に力を借りてはならない」

等と日記に記してあったそうです。
 江戸時代から明治維新が始まるまでの間、少なくとも250年間は平和な時代だったのに、明治維新の後は第2次世界大戦に敗れるまで約70年間、日本はずっと戦争をします
 明治維新でより良い日本になるはずなんじゃなかったんでしょうか?


本当は、もっと細かい情報で感心することが多かったんですが、だいぶ省いても長くなってしまいました。
この動画を見て考えたことは、戦争で儲けた人は誰なのか?です。
明治維新を賞賛する人が多いですが、結果として戦争時代に突入したのが良かったのか?
ということを、考えさせられてしまいました。でも江戸時代のままで良かったのか、と言われれば決してそうでもないのですが。。