銃で人やモンスターを撃って殺しまくるゲームが多い中、かわいいキャラクターがインクを塗るという、子供が大喜びしそうなゲームです。

洋ゲーって、リアルな描写のやつがほとんどですが、日本のゲームはキャラクター物とか、アニメチックなものが多いです。

これって歴史的なものだそうで、日本美術弥生時代、飛鳥時代、平安時代、江戸時代と、リアリティとはかけはなれた丸っこい、どことなくかわいらしい雰囲気の絵画とか彫刻作品が西洋に比べると非常に多いそうです。

これは飢饉とか病気とか、現実(リアリティ)を直視したくないということと、日本人の文化として直接的な表現を避ける(それを風流と思う)ということがあったらしいです。

そんな文化が今でも続いているのが、漫画とかゲームだと自分的には思うわけです。

リアルなものがウケた運慶・快慶、みたいな彫刻が流行った鎌倉時代とかもありますが、日本はずぅーっと、かわいらしい、滑稽な感じのものが多いわけです。あと文学作品では万葉集とか、読んでるとすごくプラス思考というか、風流、かつ滑稽な感じのものが多いです。

西洋でこういうのって本当に少ないというか、ひたすらリアリティを追求しちゃってて、すごいとは思うんですが、滑稽さとか、風流さという感覚からは離れてしまってると日本人の自分の感覚としては思うわけです。そもそも、西洋人に風流が分かるのか?というのはあるんですが。

で、スプラトゥーンです。これは日本人にはウケますよ。

キャラクターがかわいらしい。特にあの女の子の可愛らしさ。

そして何言ってるのか分からないような分かるような可愛らしい声。

インクを塗る子供らしい発想。

どれをとっても日本人が好きそうなゲームです。

若干西洋人の意見も入ってるんでしょうか、変なイカとか、奇妙なキャラクターとかもいるようですが、そこは世界戦略ということでしょう。

話は変わるんですが、西洋のアニメででスポンジボムというのがあるんですが、西洋人的発想からすると、

スポンジはかわいらしい→スポンジに目を付けて服を着させてキャラクターにしました

みたいな発想らしいんですが、日本人的感覚では、スポンジ部分のあのリアルなほどのスポンジ感が気持ち悪い位のキャラクターに仕上がってると思うわけです。

多分、日本人がスポンジボムを作るとしたら、多分もっとほんわかした違った生き物にすると思います。スポンジボムをチーズだと思ってる人もいるようですが。

ふなっしーだって、あれは本当は梨のはずなんですが、全く別物です。
スポンジボムとふなっしーを比べてみると、西洋人と日本人の発想の違いが分かるわけです。

とにかくこのゲームは久しぶりに続編ではないオリジナリティあふれる、面白そうなゲームだと思った次第です。

でもWii U本体を持ってないんだよなー。