この本は非常に読みやすかったです。

内容も非常に面白く、読み終わるとドイツの日常がなんとなく分かるとともに、日本って素晴らしいなぁ、と改めて感じさせられました。

8勝2敗というのが、どの勝負で8勝でどれが2敗なのかがよく分からなかったのが難点ですが。。

で、内容ですが、

1.外交は日本の負け
 ドイツはEUから一目置かれてます。それは経済的にというよりは、軍事力が背景にあるからだそうです。ドイツはアメリカロシアに次ぐ世界第3位の武器輸出大国らしいです。

2.原発政策は日本の勝ち
 ドイツは脱原発を法律で決めたそうですが、現実的にはどうやっても無理な政策なんじゃないかと著者は仰ってます。
 日本は即時脱原発まではいってないので、より現実的です。

3.労働観は日本の勝ち
 日本企業は休みを取れない雰囲気がありもっと休むべきだが、ドイツは休むのが当然という雰囲気だそうです。
 更に、移民が大量に流入した為、ドイツ人はスマートな仕事ばかりして、清掃や駐車係などの仕事をしないそうです。労働に対する価値観は日本人の方が勝ってるそうです。

4.教育の平等は日本の勝ち
 教育の機会は日本の方が平等に与えられてるそうですが、ドイツは子供の頃からエリートとそうでないのとに分けられ、教育機会という意味では全く不平等だそうです。

5.サービスは日本の勝ち
 日本はサービスの質が良すぎる位に良く、逆にドイツはかなり悪くて、どこが技術大国なんだ、という感じだそうです。

6.経済政策は日本の勝ち
 ドイツはEUに入ってしまったことで、経済政策に様々な弊害があり、日本はドイツを反面教師とすべきだそうです。


以上、長くなるのでものすごく大ざっぱでしたが、もっともっと細かい比較もたくさん行われていて、すごく面白く、また日本て素晴らしいなぁ、と思えた1冊でした。