映画「ゼロ・グラビティ」を見た

話題の映画「ゼロ・グラビティ」を見ました。

ネタバレしないように感想書くのって難しいんですが、はっきり言って面白い。文句なくお勧めです。アカデミー賞も、絶対取ります。この映画は。

特に女性の方にはお勧めです。サンドラブロックも魅力的。
ジョージクルーニーも良い味出してます。ジョージ師匠と呼びたくなりました。

この映画を面白くしてるのは、リアルな宇宙感とかいろいろあるんですが、やっぱりストーリーです。

ネタバレになるのであまり書きませんが、ストーリーとしては宇宙空間で事故にあってしまって、あれどうしましょう、って感じの話で、それ以上でもそれ以下でもありません。

こう書いてしまうとものすごくつまらなく感じるんですが、そうじゃないんです。

普通の映画なら諜報機関が出てきたりとか、コンピュータが意志を持って暴走したりとか、そういう、いかにもな展開になるんですが、この映画は違うんです。違うのに、凄いんです。奇をてらってないのに凄いという凄さなんです。

人間の普遍的な感情とか、琴線に触れて、自分、心の底から揺さぶられました。

ストーリーの感想はこの位にして、見た目の話です。この映画は絶対３Ｄで見た方が良いです。２Ｄと３Ｄではかなり印象が変わるんじゃないでしょうか？

宇宙の映画って、どうしてもＣＧだらけののっぺり感というか、リアルな感じが無くなってしまう感じがあるんですが、いや～、この映画はリアル、リアル。実際に宇宙に行ったことのある人がリアルと言ってるので間違いありません。

当然ＣＧは使ってるんでしょうが、１個１個の小物が現実感があって、本当に触れそうな感じです。

音も空気の無い所では無音になるし、空気があると音がするという現実感。
そして宇宙空間では動いてる時に手すりを掴み損ねると、もうそのまま宇宙空間を流されていくしかないという、恐怖感というか緊張感。反動の力が減衰しない描写もリアルです。

今までの映画ではここまで現実感のある描写って無かったと思います。本当にリアル。

ここまでＳＦではない宇宙。現実的な宇宙を表現した映画って初めてじゃないでしょうか？

古くは「2001年宇宙の旅」とか、リアルだと言われてましたが、あれも結局はコンピュータが意志を持っちゃうという展開ですし。宇宙船とか出てる時点でＳＦです。

最後に、観客って大抵はエンドロールが流れ始めるとパラパラと帰り始めるんですが、この映画では皆さん最後まで残っていて、明るくなってからふぅーって感じでしたよ。