グローバル資本に市場を開放してしまった韓国の現状を書いた本です。

簡単に書くと、韓国の企業としてはサムソンが有名ですが、韓国の企業で良い業績を上げているのはごく一部のグローバル企業だけで、他の企業は悲惨な状況になっているというお話でした。

サムソンなど良い業績を上げている企業の社員も、熾烈な競争にさらされ、人間が一番元気のある間だけは雇われますが、衰え始めるとすぐ会社にいられなくなるらしく(韓国では45歳定年が慣習だそうです。)、給料も額は忘れちゃったんですが、500万だか600万だか、世界一のIT企業のわりにはかなり安い印象でした。

韓国では優良企業に入れない国民は悲惨で、優良企業に入れたとしても過酷な労働と安い給料で幸せになれないとしたら、じゃぁ一体誰が良い思いをしてるんだ?って話なんですが、サムソンは株主配当の額が非常に高いそうです。

韓国ではサムソンなどの株を持ってる人達は半分以上が外国人だそうで、この人達がサムソンの利益を吸い上げてるそうです。まさにグローバル経済に殺される韓国です。

で、タチが悪いのは、こういったグローバル資本家達は、政府の要人と金の力でつながっており、政府の政策に影響を及ぼすそうです。

三橋貴明さんは、資本主義が徹底すると、資本家が政府とつながって共産国家の様な政策決定が行われるという皮肉な結果になると仰ってます。

で、本のタイトルにある「打ち勝つ日本」ですが、その根拠が非常に弱いです。

この本は少し古い本ですが、著者は自民党が政権をとったらTPPに反対するはずだから、日本は大丈夫と仰っています。

自民党はTPP参加に賛成しそうな雰囲気なので、ちょっと本とは違う雲行きです。

日本、心配です。