BS JAPANで池上彰の「やさしい経済学」という番組が放送されていました。

池上彰が大学で講義するという番組なんですが、これが凄く分かりやすいです。

ケインズの回を見たんですが、ケインズが「乗数効果」というものを考え出したそうです。

なんか難しい言葉だなぁ、と思っていたらなんのことはない、ただの「かけ算」らしいです。

なんでも、例えば政府が100億円お金を使ったら、それが会社を回って、社員がお給料を貰って、関連会社にお金が回って、その社員にお給料が支払われて、という風に、グルグルお金が回り出して、結果として政府が支払った100億円の何倍か(かけ算)のお金が回り出すという理論らしいです。

つまり政府がお金を使って、強制的にお金を回せば、乗数効果(かけ算効果)が働いて景気が良くなる、ということらしいです。

なんだ、そんなことか、という感じです。

「乗数効果をねらって政府はもっとお金を使うべきだ。」とか話せば、なんだかインテリっぽく見えますね。たんなるかけ算なんですけど。

あと、ケインズは「消費性向」と「貯蓄性向」という言葉も使っていて、これも何のことはない、「お金を使う性質」「貯金する性質」ということらしいです。

つまり、お金を豪快に使う人は「消費性向が強く」て、お金をあまり使わない人は「貯蓄性向が強い」ということらしいです。
なんでこんなしかつめらしい言葉使いをするんでしょうか?経済学とは。

けちな人に向かって、「あなたは貯蓄性向が強いですね。」とか言えば、頭良さそうに見えますね。

なんでケインズは「貯蓄性向」とかの言葉を使ったのかと言うと、お金持ちの人は「貯蓄性向が強い」ので、お金持ちは貯金がどんどん増えて何にも使われなくなってしまいます。故に、「累進課税」を導入して、お金を政府が強制的に回すようにすれば、「乗数効果」によって社会が経済発展するということを唱えたらしいです。

これは歴史的に実行されて、その通りの結果を出しました。

最近、「トリクルダウン効果は誤りだ」という事が分かってきました。

「トリクルダウン効果」とは、お金持ちの税金を下げれば、お金持ちの人がお金を使って、そのおこぼれにあずかる貧乏人が豊かになる、という理論です。

つまり「累進課税」を弱めるという、お金持ちにとっては都合の良い理屈です。

これはケインズの理論に則らないし、実績も何もありません。既にケインズの頃に誤りであることが暗に示されていたわけです。

もう1つ、ケインズが予言していたことがあったそうです。

金利を下げていけば、お金の流動性が良くなり、景気が良くなるという理論があるそうですが、ケインズによれば、「金利を下げても景気は良くならないことも理屈としてはありえる」そうです。

これを、「流動性の罠」というそうですが、これは正にバブル後の日本とリーマンショック後のアメリカがそうなっています。

この対策として新たな投資対象が必要だそうですが、アメリカではグリーンニューディール政策がオバマ大統領により大々的に標榜されました。日本では、何が標榜されたんだろう?という感がありますが・・。

ただ、新エネルギー源は今のところ規模が非常に小さく、大規模な雇用を生み出すところまでいっていないそうです。

さて、日本も新エネルギーが必要とされていますが、日本の技術力のお手並み拝見と行きたいところです。

次回は10月14日の放送予定だそうですが、凄く分かりやすいですし、次の「フリードマン」の解説がすごく楽しみです。