経済本です。これは面白かったです。

お金の仕組みが良く分かり、勉強になります。

お札を発行することは政府にとっては負債で、私たちにとっては資産になるんだそうです。

そこら辺の基礎の説明から始まり、企業活動とかはどっちになって・・・とかいろいろお金の流れについて教えてくれます。

一番印象に残ったのは藤井聡さんという京大教授との対談で、世の中でよく「財政破綻だ!」とか「公共事業は悪だ!」とか論評してる人がいるんですが、ああいう人は経済の基本がよく分かってなくて、しかも当人は大まじめだからギャグになってる、というお話。ギャグには突っ込みを入れて上げないといけませんが、なんとか私たちが頑張って行きましょう、というお話をされてました。

日本が何故財政破綻しないのか?とか公共事業は悪ではない理由は本書をお読み頂くとして、もう1つ、人口減少の話が出てくるのですが、実はロシアとかドイツの方が日本より人口減少してるそうです。

でもドイツなんかは今経済成長してるでしょ?人口減少は必ずしも悪い事じゃないんですよ。

デフレなのは人口減少が原因じゃなくて、デフレだから人口減少になるんですよ、ってお話されてて、目からウロコでした。

ここら辺は三橋貴明さんの本は客観的なデータを根拠として持ってくるので非常に説得力があります。

しかもこの状況に対する具体的な対処法も論じてあって、非常に希望が沸いてくるというか、元気になる本でした。

まぁ、ただそれが政治に反映されないのが残念ですが・・。

とにかく非常に面白く、勉強になり、希望がわいてくる本でした。お勧めです。