私は約30年近く夜の仕事をしていました。

 

これまでの人生の大半をお酒と共に過ごしてきたようなものです。

 

 

 

仕事でもプライベートでも本当によく飲んでいました。

 

女性の甘いものが別腹なように、私の場合はお酒が別腹だったんです。

 

 

 

昔は、普段の自分がイヤで、違う自分になりたくて、

そのために毎晩記憶がなくなるほどお酒を飲み散らかしていました。

 

 

 

「酔った時の方が人懐っこくてかわいいね。」

 

 

 

よくそういう言葉をもらっていたのですが、

その言葉にこそ、私は大いに酔っ払っていたんですね。

 

 

 

イヤだと思っている自分が、そんなに悪いものじゃないかもと思えたり、

虚しい思いが埋められるような感じがしたから。

 

 

 

飲んでいる時は深く考えず、ただ楽しいことに夢中になっていられることも心地よかったんだと思います。

 

 

 

だけど心が満たされたことはたった一度もありません。

 

むしろ、身體はボロボロ。連動して気分のテンションの乱高下がひどかった。

 

 

 

その落差からの苦しさに、また深酒を繰り返す。

 

私自身も人生も渇ききっていた時期でしたね。

 

 

 

 

 

 

昔の酔っ払い方と今の酔っ払い方は、自分で思いますが全然違います。

 

それはもう純粋に、心が渇いているか、潤っているか、です。

 

 

 

私はずっとごきげんさんでいたかった。

 

ただ自分にも世界にも安心していたかった。ごきげんさんな自分で人生を楽しみたかったんです。

 

 

 

渇きを潤すためにお酒を飲んでいたようなものなのに、逆にどんどん渇いていってしまう。

 

そんな負のスパイラルの中にどっぷり沼っておりました。

 

 

 

 

 

 

 

お酒に飲まれていたのは完全に私の方です。

 

お酒は心が渇いていると、逆に大きく飲まれてしまうものなんです。

 

 

 

飲まれてしまって、次第に自分自身を蝕んでしまう。そして、自分や大切なものを見失ってしまうんです。

 

 

 

ある意味、本当に「薬」とおんなじだなって思います。

 

 

 

今はもう昔みたいに、お酒が欲しいとは全然思いません。

 

普通に飲めるので、あってもなくてもどちらでもいいけど、

長年の仕事のクセで一度飲むと止まらなくなり身體がやられるので、極力飲みたくないといった感じです。

 

 

 

そう思えるようになったのはきっと、心が潤っているから。

 

日々がとても満たされているからなんだと思います。

 

 

 

特別、物理的に裕福なわけではないし、人に自慢できるものや誇れるものがあるわけでもありません。

 

 

 

ただ自分でいることが安心できるというだけ。

 

これだけでとても満たされてしまう。

 

だからいつもごきげんさんでいられるんです。

 

 

 

 

 

 

 

つい先日、久しぶりにお酒をいただいたのですが、心の底から「あーもういいかな」って思いました。

 

 

 

夜の仕事をしている時も卒業してからも、家では一切飲まなかったし、

欲しいと思わなくなってから、だいぶ時が過ぎました。

 

 

 

だから私にはもうそもそも必要ないものなんだと、そう感じたんですね。

 

 

 

お酒にずっと頼ってきたけれど、完全にお酒から自立する時が来たんだと感じています。

 

 

 

今まで本当にありがとう。

 

 

 

もうね、お酒がなくても酔っ払える自信があります。 ていうか、常に酔っ払いかもしれないですw

 

 

 

これからは、シラフで盛大に酔い散らかすとしましょうかね。