こんばんは、yaccoです。

#ロゴデザインシリーズ

#お待たせしました

 

ロゴデザイン制作を頼まれて、デザインが完成するまでの道のりを綴っております。

 

前回までで、ヒアリング、コンセプトの把握、初の試みとして星読みで理解の方向性にズレが無いかを確認するところまで終わりました。

 

前回までのあらすじはこちらです

ステップ1

 

 

ステップ1-2

 

 

ステップ2

 

 

 

 

 

 

いよいよここから、デザイン作業に入るステップとなりましたニコニコ

#長かったねぇ〜、無かったよぉ〜

#もう中はイケメンだと思う

 

ステップ3 カタチにする

 

 

デザインて、そもそもどうやるの?

 

と疑問のあなたへ。

 

実はあなたにも簡単にデザインは出来ちゃいます。

 

ご存知の通り、今はIT技術の発展により手で描かなくて大丈夫な時代。筆や烏口(からすぐち)で綺麗に線が描けなくてもいいんです。

 

ちなみに、烏口ってこんなやつ…

 

 

この隙間にインクを入れて線を描く道具で、昔は漫画の枠線引くのにも使われていました。10㎝くらい描けたらすごいレベルという土の時代の道具ですw

 

昨今では簡単にロゴデザインが制作出来る便利なアプリもあります。難しい技術は不要なのです。

 

こんな感じ↓

風邪の時代のツールは軽いですね~

 

でも、アプリを入れたところで、どんな形にしたらいいか、色はどうしたらいいかが悩みどころではないでしょうか。

 

色によって人に与えるイメージが違うことは、色彩心理学などでも有名ですし、馴染みがある方が多いと思います。

 

形もまた同じように人に与える印象、影響が大きいものです。

 

そして、色も形も、その人の育った環境、つまり、生まれた年代、育った国の文化、地域の特性、触れてきた目の前の景色などから影響を大きく受けるため、細かく言うと各自に与える印象は違うと言えます。

#ああ、本題まで長くなりそうな予感…

 

 

色彩心理学と一緒で、現代社会では再現性のある測定方法はまだ無く、絶対的な正解はありません。

 

ですので多くの場合、デザインの対象となるターゲット層に効果的なアプローチをかけることを念頭に置いて考えたりします。

 

「日本では」

 

「Z世代には」

 

「アラフォーには」

 

「おひとりさまには」

 

「子育てワーママには」

 

などなどカテゴライズする。

 

こういう色や形を、この人たちは概ねこう捉える傾向があるよね、などと、大分類で考えられる色彩、形を決めていったりします。

 

ここって結構曖昧なんです。

決める人の主観、思い込みも強い。

もちろんマーケティング調査を入れてデータを取ってる企業さんもいらっしゃいますが、ごく一般的なデザイン案件でそこまで予算かけて出来るものもあんまり無いです。

 

本当はマーケティング戦略的にはマスよりも個に訴求するベキナノデスガ。

ま、ちょっとそれは置いておいて。

#置くんかい。

 

 

とにかく、

 

 

 

いつ、誰に、何を、どこで、どのように

 

 

 

が決まっていないと具象化が難しいのです。

#そうえいば星読みと親和性がありますよね~

 

それがコンセプト(理念、本質、しっくりくる感)に私が拘る理由です。

 

でも、逆を言うと、コンセプトさえしっかり押さえてあれば、決めやすい=デザインしやすいと言えます。

 

 

もし、あなたも、それを炙り出すのが得意な人なら、すぐにデザイナーになれると思いますよ。

 

 

面白いもので、コンセプトが曖昧なまま作業すると、曖昧な作品になります。

 

余白のような隙があっても良いのですが、骨子になる芯がないとアカンというか。

#その辺のことはまた今度

#すぐ後回しにする癖

 

 

コンセプトをカタチに変換するのがここで言っているデザインです。

 

 

コンセプト

 

想い

 

 

と、ざっくり言うと曖昧なので、

 

 

それを更に具体的な言葉、体感、似ている有機物のモノなどに落とし込んだり、洗い出していくのがオススメです。

 

 

 

私は直感派なので。

 

 

というデザイナーの人もいますが、もちろん私もそうです!

 

 

私はその直感を深掘りすれば、そこに何かが「在る」からイメージが出てくると考えています。

 

 

これは私のやり方なので、掘るか掘らないかは自由です。

 

 

ただ、無から有は"デザイン(意匠)"では無いと私は思って、やっております。

#思っとけw

#ジャッジじゃなくて美学と捉えてもらたら嬉しいです

 

 

では、実際のデザインを始めましょう!

 

 

オッス待たせたな!!

#悟空だったらしい

 

 

 

 

言葉をビジュアル化する

 

 

 

例えば、次の言葉について、あなたはどんな形の印象を持ちますか?

 

 

固い

 

柔らかい

 

 

 

セオリー的には、こんなイメージではないでしょうか?

 

 

 

固い→直線、角がある形

 

 

 

柔らかい→曲線、丸みがある形

 

 

 

これはわかりやすいですね。

 

 

 

色はどうでしょう。

 

 

固い→寒色

柔らかい→暖色

 

 

これも大多数の人に受け入れて貰いやすい印象だと考えられます。

 

ちなみに、海外向けのデザインをされる時は対象の国の文化や歴史をよく調べるといいと思います。昔、私はそれで散々カルチャーショックアッパーパンチを受けました笑

 

例えば星の形を5角形にするか6角形にするか。

 

私は日本生まれ東京育ちの江戸っ子なので、どちらも好きなのですが、ネイティブアメリカンの人に六角形の星のシンボルマークを提案したら、「ユダ○教みたいで嫌だえー」と言われました。

かなり強い嫌悪反応でビックリしました。

「お、おう、そう言われたらそうだね、、、真顔

みたいな。

 

また、紫が高貴な色というイメージも、日本だと冠位十二階あたりからの文化の刷り込みが濃いと思います。

 

日本だけでなく、ローマ帝国の史実として紫を出す染料を抽出するのが大変で、高貴な身分の人しか身に付けられなかった事が分かっていますが、理由がアレですよね、希少価値だから。ってめっちゃ物質欲からきてますわ。

色を見た時の感覚じゃないんだぁ、、、泣き笑い

ってなるwww

 

でも、日本生まれ日本育ちな人たちなら、分かる!分かる!って思う人が多いと想像できるので、高貴な印象に紫は効果的と判断出来るのです。

 

要するに認知です、認知。

 

え、インスピレーションどこ行った?

 

って思いますよねw

 

もちろん、色はその物質が持つ「電子配置状態」によって光の届き方が違うために見えるもので、波長やエネルギー値が違うので、それを受け取った人間がどうとらえるかという「感覚の違い」は存在すると思います。

 

私のような直感型っ子は、特にそれを大切にしたい欲もあると思います。

 

でも、それを現代科学では再現検証できないってことは、「認知が邪魔してる」んだろうと私は思うのです。だから、認知もデザインする上では理解することが大切だと。

#ごめん、遠くへ行き過ぎた・・・

 

ということで、それらをまるっと統合して、色も形も、言葉をどう変換したら、伝えたい相手に感じてもらえるだろうか?という視点で考えます。

 

そしてこれはアドバイスなのですが、複雑な完成形の形状を考える前に、まずはシンプルな色や形状を決めてしまうとデザインしやすいです。

 

 

 

 

私の実際の思考回路はこんな風に展開しました。

 

 

 

依頼主さんは医療のクリニックです。

 

 

時にはお客さん(患者)の人生を左右するような内容を

 

 

プロ技術としなやかな精神で対応するので、

信頼感

 

は絶対的に必要な要素。

 

 

と、同時に、近所のお年寄りや子供たちに気軽に寄って、

 

 

お喋りしながらホッとした時間が過ごせる、

 

人に寄り添う優しさも大事な要素になります。

 

 

 

では、信頼感はどういう形になりそうですか?

 

 

信頼感→安定→○△□???

 

図の世界では、安定した形というのはシンメトリー(対象)、不安定はアンシンメトリー(非対称)と定義されています。

 

まぁ、分かりますよね。

 

家を建てる柱の高さがバラバラじゃ不安定で屋根が崩れちゃいますからねw

 

医療ということ、

整形外科ということ、

を踏まえて、

 

かなり重みを置いた信頼感を表現する方が良さそうです。

 

ということで、シンメトリー要素を使うことを決めました。

 

では、シンメトリーの中のどんな形にするのか。

 

シンメトリー=正対象

 

ですが、同時に親しみやすさ、医師の明るい人柄を含めて「優しさ」も伝えたい要素になります。

 

ただ重々しいのは違いますね。

 

優しさはどんな形や色が合いそうでしょうか。

 

一般的に想像しやすく、考えやすいのは、こんなイメージではないでしょうか。

 

 

優しい→柔らかい→曲線

 

 

という事で曲線も使いたいです。

 

 

 

シンメトリー✖️曲線

 

 

つまり、

 

 

絶対的な安定感のある曲線

 

 

あなたなら、どんな形を選びますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニコニコニコニコニコニコ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は正円を選びました。

 

 

 

 

 

 

円は完璧な安定を現します。正方形も安定感はありますが、角を下にすると不安定になります。

 

でも、円はコロコロ転がしても円のまま。

 

どこからどうみても円。

立体なら球ですね。

 

 

そんなふうにして、基礎となる形を決めて、あとはイマジネーションを膨らませて、ストーリーを思い浮かべるのです。

 

だいたいの方向性が決まったら、私の場合は一度手でスケッチします。

 

アナログ人間なので紙が好きなんですよね~。

 

自作のペラペラ白紙ノートに、PilotのAcroballのボールペンで描くのが最近のお気に入りです。(紙とペンにも拘ります・・・)

 

こんなやつですw

 

image

 

 

中にこんな感じで縦横関係なく落書きします。

 

 

 

なんか、ごちゃごちゃ描いてますねw

 

想像と手を遊ばせる感じで自由に描きます。

 

正円じゃないタイプも描いてみて、印象を検証してみたり。

 

クリニックの名称である、「花」の漢字を入れたいとクライアントさんからオーダーがありましたので、どんな「花」にするかな、と思いながら描いています。

 

そして、そのコンセプトで明確になったクライアントさんの想いを自分にインストールして、そこでどんな物語があるのかを想像します。

 

そうすると、しっかり安全に守られた技術と知識と空間の中で、患者さんが先生に心を許して、すっかりリラックスしている、先生は患者さんには優しく接しているけれど、診断や施術はしっかりプロの意識を発揮している。

そんな場面が思い浮かびました。

 

で、グリグリ描いていると、、、

 

あ、なんか、これ、診察治療してる風景に見える、、、

 

とヒラメキが。

 

それが形になったのがコレです。

 

正円の中に「花」の漢字をアレンジしました。

 

右側が患者さんです。

 

先生に背中を預けて、信頼しているので

 

リラックスして全身を伸ばして手足の先も丸くなっています。

 

左側は先生です。

 

患者さんの背中にそっと優しく触れています。

 

患者さんを触れる手先は丸く、優しさを表現しています。

 

そして、反対の手は鋭い鋭角で、

 

研ぎ澄まされた知識と技術、判断を表現しています。

 

上にある草かんむり部分は、診察台のベッドです。

 

そんなデザインに仕上げました。

 

 

実際にクライアントさんにお見せしたシートはこんな感じ。

 

image

 

 

反転タイプは酒屋さんみたいw

 

神楽坂という土地感もあり、

 

住宅街の中なので、どちらかというと近所の主婦の方、おじいちゃん、おばあちゃんが来てくれることを想定して、ポップになり過ぎないフォントを選びました。

 

 

クライアントさんのホロスコープと一緒に、ロゴを見せて説明させて頂きました。

 

ホロスコープはこれですね。

image

 

 

まず形の意味をご説明して、

 

それだけでもとても喜んでくださって嬉しかったです。

 

そしてホロスコープで裏付けと、

 

開業のタイミングが合っていることや、

 

本格的な始動の時期読み、

 

そこまでは準備期間ですね~、みたいなことをお伝えしました。

 

 

そして、このあと、このロゴを使って「名刺」の制作ご依頼もいただいたのでした。

 

 

 

まだつづくよw

 

 

 

 

-yacco