父退院。
愛車が長崎にあるのも不思議だが、
両親が乗っているのも不思議なもの。
昨年の4月10日まで、実家に戻るくらいなら野垂れ死んだ方がマシだと思い込んでいたのだから。
人は、一生の内に何度も生まれ変わることができる。
何度も死に、何度も再生する、
そのためには、どんな傷も、どんな感情も、どんな信じ込みも、見ないふりせず認めて受け入れ癒すこと。
それらが癒される度に、それまでの人生は過去生のようになる。
そこには、直線的な繋がりはなく、ギャップがある。
それを繰り返すほどに、この生を超えたものがこの体を通して生きるようになる。
病室に入った瞬間、窓の向こうの虹が目に入った。
そして、離陸した飛行機が虹の手前を通過した。
そして、鳶が空高く舞っていた。
