訳もなく感情が浮かび上がってきたとき、「それが、なぜそこにあるんだろう?」と、考えなくて大丈夫です。
ただその感情に気づき、ハートで受け入れ、それと一緒にいてあげればよいのです。
浮かび上がってきた感情について、「それが、なぜそこにあるんだろう?」と考えることで、自分を忘れ、思考に同一化してしまいます。
思考に同一化すると、過去の記憶を手繰り寄せてしまいます。
すると、思考は、過去の出来事が、今、目の前で起こっているかのように勘違いしてしまいます。
(頭にとっては、今目の前に起こっていることと過去の記憶との違いが分からないのです。)
すると、過去の出来事が目の前で起こっているかのように感情が活性化してしまいます。
感情が活性化すると、余計に大変になってしまいます。
活性化した感情は、思考を活性化してしまいます。
活性化した思考は、さらに過去のことを思い出したり、あるいは未来にも同じようなことが起こるのではと考えてしまいます。
すると、頭は、それが今、目の前で起こっているかのように勘違いしてしまいます。
すると、過去の出来事や未来の起こるのではと考えたことが、今、目の前で起こっているかのように感情がさらに活性化してしまいます。
さらに感情が活性化すると、さらに余計に大変になってしまいます。
さらに活性化した感情は、思考をさらに活性化してしまいます。
さらに活性化した思考は、さらに過去のことを思い出したり、あるいは未来にも同じようなことが起こるのではと考えてしまいます。
すると、頭は、それが今、目の前で起こっているかのように勘違いしてしまいます。
そして・・・・
この感情と思考のループは、無限に続いていきます。
そして、私たちは、今、この瞬間を生きることを逃し続けてしまいます。
それは、人生という車に乗りながら、後部座席で眠り込んでいるようなものです。
だから、私たちはこんなにもお互いにぶつかり合ったり、何でこんなことになってしまったんだろうと途方に暮れたりしてしまうのです。
この無限ループから抜け出すためには、思考との同一化から離れることです。
それは、思考に気づいていることに気づいている意識に戻る事です。
これが、瞑想の何たるかです。
それについては、対象に気づいている意識に気づくことです。
私たちは、外側にある対象に気づきを奪われ、気づいている意識である本来の自己を見失っています。
今、あなたはこの文字を見ていますね?
そして、この文字に気づいていますね?
では、この文字に気づいているものに、気づいていますか?
それに気づくためには、意識の向きを180度反転しなくてはなりません。
つまり、あなたの目からこの文字に向かっている意識の向きを180度反転し、目の奥へと向ける必要があります。
これは、観るものだけでなく、聴こえているもの、感じているものについても同じです。
ブッダが勧めたというヴィパサナ瞑想もそうです。
呼吸に気づこうと努力するのではなく、呼吸に気づいているものに気づきを向けるのです。
その対象に気づいていることに気づいている意識は、すべてのものに同時に気づいています。
その気づきが深まるにつれ、その引力が大きくなり、思考や見ているものや感じているものという対象に気づきを奪われ難くなります。
そして、気づきを養うだけでなく、感じるハートに繋がることも大切です。
ハートに繋がることでも、思考との同一化から離れることができます。
ハートに繋がることで、思考との同一化から離れることができ、
思考と感情の無限ループから離れることができます。
さらにハートを強く大きく育むなら、感情をあるがままに受け入れ、変容(ヒーリング)することも可能となります。
訳もなく感情が浮かび上がってきたとき、それがなぜそこにあるのかは考えても分かりません。
なぜなら、感情と思考はその場所が違うからです。
そうです、この意識の多重構造マップを思い出してください。
思考は、意識の一番外側にあって、外しか見ることができません。
感情は、体よりも内側にあります。
思考は、内側を観ることも聴くことも感じることもできません。
ですから、訳もなく浮かび上がってきた感情について、いくら考えたところで、想像に過ぎず、分からないのです。
それには、何万通りもの想像することができます。
しかし、そのどれもが、そうかもしれない、でも、違うかもしれない、と尽きない考えに迷い込んでしまいます。
でも、Ambhoさんは、ヒーリングの時に「この感情は、過去生でこんな事があって、こんな風に感じた時のものかも知れません。」とか、当てるじゃないですか?
という思いが浮かぶかもしれません。
それは、考えて言ってる訳ではないのです。
ただ、その感情のエネルギーを受け入れ、それと一緒に居ることで、自然と感じることなのです。
それは、何かの美味しい食べ物があって、それを食べると、どんな材料が使われていて、どんな調味料が使われていて、どんな風に調理されているのかがただ分かるようなものです。
それを食べずに、遠くから眺めて考えているだけでは、いつまでもそれが何なのか分からないものです。
或は、何が入っているのかの成分を調べる機械を使って分析しても、それがどんな味で、どんな触感で、どんな香りで、それを食べることでどんなことが起こるのかは、本当には分からないものです。
そして、大切なことは、訳もなく浮かび上がってきた感情が何なのかを知ることではなくて、
その感情によって隠されていた本来の自己を発見して、それを生きることです。
そして、毎瞬、毎瞬をすべての層でトータルに楽しむことです。
そして、今、この瞬間を楽しむことを妨げるのが、過去の傷や感情や間違った信じ込みです。
ですから、それに気づき、受け入れ、変容することで、今この瞬間をトータルに楽しめるようになります。
そのためには、気づきを養うことと、ハートを育むことが必要です。
気づきを養うことは、あの意識の多重構造マップの中心にしっかりと定まりくつろぐことです。
ハートに繋がることで、意識のすべての層をあるがままに受け入れることができます。
気づきとハートが揃う時、感情が浮かび上がってきても引っ張られることなく、受け入れることができるようになります。
気づきとハートは、両翼の翼です。
この二つが揃う時、人生という大空を思うままに飛び、楽しむことができます。
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