人生に問題が生じると、問題だと思える人や状況を拒絶し変えようとする。
しかし、拒絶し変えようとするほどうまくいかない。
その拒絶、その変えようとするその力が、相手の反発を招く。
もう少し深く観るなら、人や状況を拒絶し変えたくなるのは、自分自身の内側に「反応している傷や感情や思い込み」があるからだ。
傷や感情を感じるのは、辛い。
感じたくないから、人や状況を拒絶し変えようとする。
しかし、傷や感情が反応している限り、それを感じさせる人や状況を引き寄せてしまう。
そして、傷や感情から反応することで、事態を更に悪化させる。
その悪循環から抜けるには、人や状況を拒絶し変えようとするのではなく、
それがそこにあるのを許すこと。
それは既にそこにあるのだから、拒絶し変えようとしても無理な話。
それをそのまま受け入れることができたなら、深みである意識から応答が起こる。
これは、拒絶し変えようとする反応とは全く違う。
とは言え、拒絶し変えようとたいのを抑え込んでも意味がない。
抑え込んでも、拒絶し変えようとするエネルギーは無くならないのだから。
そして、拒絶し変えようとする原因の傷や感情についても同じ。
それも、拒絶し変えようとしても無理な話。
受け入れることが、変容の始まり。
そして、受け入れることで、自らの制限を超え、本来のそれへと戻っていく。